ミツオシエは ハチクイが産卵した直後の巣を狙って 潜入します。
卵を産んでいました。
ミツオシエの卵はだいぶ大きいようですが→
巣の中は暗く 気付かれることは
ほとんどありません。
2週間後。
親のハチクイの足元。
最初のヒナが生まれています。
ミツオシエのヒナです。
産卵から ふ化まで
ハチクイより数日早いんです。
生後間もないヒナだけの特徴で
ある恐ろしい役割があります。
数日後。
遅れてハチクイのヒナがふ化しました。
クチバシの先は ミツオシエのようには
とがっていません。
左がミツオシエ。
なんとハチクイに襲いかかりました!
鋭いクチバシで かみついています。
ミツオシエのヒナは こうして後から生まれるハチクイの命を→
次々と奪っていくんです。
地下の巣では卵を外に出せません。
代わりにヒナを襲うことで巣を独占し
十分な食べ物を手に入れるんです。
驚きのスクープ映像です。
ちょ ちょっと待ってください!あ~ ヒゲじい また来ちゃいましたか。
先ほどのカッコウもそうですが→
そのうち ミツオシエや カッコウだらけになっちゃうんじゃないんですか?
なるほど。
確かに心配になりますよね。
え そうなの?
はい。
こちら ハチクイのヒナが
ミツオシエを突き飛ばしました。
ハチクイが勝つこともあるんです。
ほお~。
さらに ヨシキリは
カッコウの卵を見破ることもあります。
卵に隠されていた巧妙な仕掛けが
最近 分かってきました。
へ~
いったい どんな仕掛けなんですか?
それは 第2章で
たっぷりご紹介します。
ズコッ。 早く見たい!
鳥たちの反撃大作戦が始まります!
♪♪~
驚きの托卵をするミツオシエ。
名前の由来は「蜜教え」だといいます。
どうして こんな名前が付いたんでしょうか?
ミツオシエの好物は
ハチの幼虫や ハチの巣。
そこで助けを借りるのが 人間。
ハチミツを探す地元の人です。
(ミツオシエの鳴き声)
独特の鳴き声でハチの巣へと導きます。
(鳴き声)
だから「蜜教え」なんですね。
巣の場所が分かると
煙でハチをおとなしくさせます。
ついに 巣を取り出しました。
人にとって ミツオシエはごちそうの在りかを教えてくれる→
ミツオシエと人の協力関係は→
地下のハチクイの巣に卵を産み付けるミツオシエ。
実は 地下ならではの
大きな問題を抱えています。
こちらの巣では
2羽のヒナが元気に育っています。
どちらもハチクイです。
ミツオシエが遅れて生まれてきました。
巣の様子は外から見えないため→
自分より大きなハチクイのヒナに襲いかかりますが…→
それどころか
激しく反撃されています。
ハチクイの親が
食べ物を運んできました。
食べ物にありつこうとする
ミツオシエ。
でも 大きなハチクイのヒナに
奪われてしまいました。
結局 このミツオシエは
命を落としました。
ふ化のタイミングが遅れたミツオシエは
食べ物を十分得られず→
托卵する鳥は
子育てを他の鳥に押しつけて→
楽をしているようにも見えます。
しかし 相手から反撃を受けることもあります。
常に危険と隣り合わせなんです。
托卵される側は さらに高度な反撃の技を進化させました。
カッコウが暮らす
ドイツ北部の湿地帯。
(カッコウの鳴き声)
カッコウを見つけました。
自分の何倍もある大きな相手に
近づいていくヨシキリ。
果敢にアタック!
やられる前に先制攻撃を仕掛ける作戦です。
これではカッコウも