へえ~。 体が触れ合うぐらい→
重なり合ってるライオンも
いますもんね。
やっぱり 近くにいることで→
チームワークの結束は強くなるんですか?
強くなります。
へえ~。
これ 今いるのは メスですか?
ここにいるのは大人のメスが3頭ですね。
あと…。
オスはいますか?
オスの子 います。
ただ 大人のオスはいません。
そうなんだ。
あの子 一番右の子がオスですね。
たてがみが
少し生え始めています。
まだ短いですね。
はい。
でも これ 今 日本に→
この様子をお届けしてるわけなんですけれども。
実はですね
このンゴロンゴロの野生動物が→
こうやって
こんなことができるのは→
世界屈指の密集度を誇るから
ということなんです。
その秘密はですね→
この 360度をぐるりと囲まれたここの独特な地形にあるんです。
早朝 ンゴロンゴロに
絶景が広がります。
周囲の山々にかかる霧です。
雨が一滴も降らない乾季でもこの霧は ほぼ毎朝見られます。
この霧が水滴になり→
地下水となって平原から湧き出すんですが→
そのためには→
ンゴロンゴロ独特の地形が欠かせません。
360度 ぐるっと囲む山々から→
平原へと水が集まってくるんです。
では この大量の霧は→
一体 どこからやって来るんでしょう?
ンゴロンゴロのはるか東
400kmも離れた海です。
海の水蒸気が
一年中 吹き続ける風に乗り→
途中 高い山にも
さえぎられることなく→
一気に運ばれてくるんです。
こうして平原の至る所で湧き出す水。
一年中 かれることなく
動物たちの命を支えています。
霧って すごいですね。
そんな役割があったんですね。
そのおかげで私たちもね
こうやって 動物を→
観察することができてる
ということなんですよね。
さあ ライオンも 少し
見ていたいところなんですが→
もう1チーム
呼んでみましょうかね。
堀井さん 岩合さん そちらは 今
どんな状況でしょうか?
あっ ちょっと待って…。
今 ちょっと 激レア生物のクロサイの間近にいるんですけど。
あっ 今 ちょっと 立っちゃった!
映して下さい。
すごい臆病な性格なんで
すぐ逃げちゃうそうなんです。
この中央にいるのですか?
2頭いますか?
世界中の人たちが
ンゴロンゴロにやって来るのは→
このクロサイを見たいというのが
一番なんです。そうなんですか。
今 後ろ向いて…。
ちなみにクロサイって→
とっても貴重な生物なんですよね。
貴重ですよ。
だから 絶滅危惧種であって
本当に東アフリカでも→
見られるのは ここの
ンゴロンゴロクレーターだけだ→
といっても いいぐらいなんです。
だからこそ 世界中の人たちが→
ここにやって来る。
でも 僕 さっき臆病だとか→
いわれましたけど 僕は
優しい動物に見えるんですけど→
どうですか?
いや…。
やっぱり間近で見ると
怖いですけど→
角も立派で 大きいし。
でも 何かすごい→
かわいらしくは見えますよね。
ちょっと せっかくなので行けるとこまで近づいてみても→
大丈夫そうですかね?
あっ いや やめた方がいい。
絶対やめた方がいい。