世界最大級の 野生のウシ。
体重1トン以上。
向かうところ敵なしに見えますが…→
なんと トラが狙っています。
茂みの中を そっと近づくトラ。
♪♪~
おっと!巨大なガウルにトラが襲いかかりました。
ガウルの のど元にかみついて
押し倒したんです。
トラは 自らの巨体を武器に→
他の肉食動物が狙えないような大物もたった1頭で倒すことができます。
巨体からみなぎる圧倒的なパワー。
アジアの森で生き残ってきた王者の秘密です。
トラとは異なる戦略で
頂点を極めたものがいます。
中央アジア 標高5,000m級の
高山帯に暮らす 謎多き支配者。
ユキヒョウの体長は1m余り。
体重50キロほど。
トラと比べると ずいぶん小柄ですが→
全身 長い毛に覆われているためずんぐりとした体格に見えます。
分布するのはヒマラヤ山脈をはじめとする
アジアの山岳地帯。
厳しい寒さと 険しい断崖が
生きものの侵入を阻む 極限の世界です。
全身の分厚い毛は 寒さへの対応。
断熱材の役目を果たしています。
そして 特徴がもう一つ。 足先です。
体のわりに ずいぶん大きいんです。
その理由が
ユキヒョウが暮らす この急斜面。
着地する足の面積が広いため→
不安定な急斜面でも 地面をしっかりと とらえることができます。
さらに 大きな足が
着地の時にかかる衝撃を吸収。
だから
普通は 歩くことさえ困難な急斜面も→
ユキヒョウは軽やかに走り回れるんです。
ユキヒョウが 奇妙なことを始めました。
体を岩に 繰り返し こすりつけています。
最後には おしっこ。オスが自分のにおいを残しているんです。
生息密度がとても低いユキヒョウ。
縄張りの主張や 異性へのアピールにこうした におい付けが重要なんです。
今回 これまで
ほとんど観察されたことのない→
夜の行動をとらえることに成功しました。
人間の目には真っ暗ですが…→
最新の赤外線カメラで
その姿をはっきりと見ることができます。
大事なことなので もう一度言いますが
人間の目では真っ暗闇。
なのにユキヒョウは
垂直の断崖を悠々と歩き回っています。
におい付けをしています。
日中と全く変わらない行動。
ユキヒョウは 暗闇の中でも
視力が優れているんです。
こうして 昼も夜も
断崖を動き回って暮らしています。
こんな危険な場所ですが
生きものは他にもいます。
野生のヤギの仲間 アイベックス。
体長1.5m 体重は100キロ以上。
軽々と駆け下りていきます。
道が途切れていようとも ジャンプ。
断崖を生きる技は
ユキヒョウに劣っていません。
2018年 驚きの映像がとらえられました。
場所は ヒマラヤ。
まだ雪深い 3月上旬のことです。
雪原を進むユキヒョウ。
アイベックスの群れがいます。
襲いかかるユキヒョウ。
猛スピードで追いかけた その時!
なんと2頭一緒に崖の下へと真っ逆さま!
もつれ合いながら転がり落ちる2頭。
そのまま谷底まで落ちていきました。
一体 何が起きたんでしょう?
アイベックスを崖のへりまで追い詰めたユキヒョウ。
なんと
そのまま勢いよく突進。 宙を舞います。
急斜面を転がり落ちる2頭。
よく見ると逃げ出そうとするアイベックスを→
ユキヒョウは
つかまえたまま決して離しません。
ようやく緩やかになる斜面。
驚いたことに ユキヒョウは→
アイベックスの急所
のど元にかみついていました。
これだけ激しく転がり落ちながらも
ユキヒョウは狩りを進めていたんです。
もう一度 ユキヒョウの動きにご注目。
最初は アイベックスのお尻にしがみついています。
ところが この時
アイベックスの頭を抱え込みました。
のど元に かみつこうとしているんです。
この体勢を維持したまま急斜面を落下。
その間も
全く動じることなく狩りを進めます。
そして緩やかになった谷底で