随分違うんですね。
オーバーハンドの場合は
かなり上まで 手を上げるんですよ。
これって もう はっきり言って
走るのには 全く不自然な形ですよね。
だけど アンダーハンドパスの場合は
腕を振っていて→
腕振りの一番後ろで
止めとくだけなんです。
ここで止めるだけなんです。
だから もう 走りの中で もらうと。
止めるって感覚なんですか。
そうです。 腕振りを 後ろで止めて→
で それで 持ってると。
なので 極端な話→
腕振りしてて ある瞬間から
バトンを持ってるぐらいの感じなんです。
パッと見たら
はいと こういうふうに出したら→
あっ 持ってたっていう。
究極は そこです。究極はね。
この威力抜群のアンダーハンドパス→
一体 どんな練習をしているのかどうやって作り上げていくのか。
私がね ちょっと潜入してきたんで
ご覧下さい。 どうぞ。
<私が向かったのは
世界選手権前の代表合宿>
<日本のトップスプリンターたちが→
勢ぞろいしていました>
おはようございます。
あっ おはようございます。南原です。
<案内してもらうのは→
北京オリンピック銀メダルの塚原直貴さん。→
日本のバトンパスを
知り尽くす男です>
はい!
速いわ~。
日本代表だからな。
速いよ。
はい!
はい!はい!
<まず 気になったのは
バトンを渡す際の この掛け声>
はい!
はい!はい!
<掛け声に合わせて 受け手が手を上げると
すぐにバトンが渡ります。→
手を上げている時間が
できるだけ短くなるよう→
受け手の足の運びや腕の動きを見極めて
声をかけます>
はい!
<加速を落とさずに 点で渡すアンダーハンドパス>
<選手たちは
どんな世界で行っているのか>
おお~。
<世界選手権で1走を務めた多田選手と→
2走 白石選手の銅メダルコンビに→
VRカメラを装着しました>
いきます!
<渡し手側から見てみるとこのスピード感>
速い! 速い 速い 速い 速い!
<スピードは 時速40km。→
車と同じくらいのスピードの中で
バトンが受け渡されます>
40km!?
速すぎ! 40km!?
<掛け声から渡すまでに
かかった歩数は 僅か2歩>
これ 面白いな。
すご~い!
いきます!
<一方 受け手側から見てみると→
渡し手を信頼して
全く後ろを見ていません。→
掛け声だけを信じて 加速します>
はい!
<更に バトンパスの瞬間>
はい!
<手と手が重なるように
受け取っていました>
<できるだけ根元を持たないと→
次の走者が持つ場所が狭くなってしまうからです>
<ミリ単位の受け渡しを
トップスピードで行う→
アンダーハンドパス>
スムーズ。
<何より重要となるのは…>
さあ 場所を移動しましてトラックセットでございますね。
さあ 桐生選手
バトンやってもいいですか?はい。
めっちゃドキドキする! うれしい~!
(笑い声)
素人じゃねえか。 本当に素人じゃねえか。
「はい」で出せば いいんですね?僕が「はい」って言ったら 出して下さい。
はい!
あっ 来た!
どうなの?
(笑い声)
すご~い!