努力したっていう記憶がないんですよね。
じゃあ 結構
遊んだりもしてた?
もう普通にファミコンも
やってましたし→
テレビも いっぱい たくさん見て
もうほんとに趣味の延長。
それこそ 中学生の大会で優勝
日本一になって→
もうほんとに そのプロ… 奨励会
受けるつもりなかったんですけど→
周りに勧められて
せっかく優勝したんだから→
受けてみればっていうような。
自分は ほんとに まさか奨励会がこんなに大変な世界だとは思わずに→
軽い気持ちで入ってしまったという。
はあ~。
奨励会に入り プロの入り口に立った2人。
では ここで奨励会員の日常について説明します。
奨励会員は月に2回 将棋会館に集まり
会員同士で対局します。
この対局で勝ち星を重ねると
昇級 昇段することができます。
対局のない日は 学校に通ったり
将棋の勉強をしたりして→
自由に過ごします。
また プロの対局の記録をとったり→
イベントの手伝いをしたりすると→
お金が もらえるのでそれで生計を立てる人もいます。
やっぱり いろんな各地から
天才と呼ばれる人が集まって→
そこで合格してるので また更に
レベルが上がってきてるわけですから→
私の地元では
自分が強いつもりだったんですけど→
やっぱり
関西とか関東の くくりで見てみると→
そうでもなかったんだな
上には上がいるといいますか。
じゃあ もう更に もっとやんなきゃ
いけないってなるわけですか。
やっぱ 一分一秒 一日っていうのが→
すごい無駄にできないなっていう気持ちがあって。
修学旅行とかも中学校の時 時間を無駄に
したくないと思って 行ってないです。
将棋 一日無駄にすると 感覚っていうのが
すごい鈍ってしまうのが怖くて。
やっぱ将棋って直感が
すごい大事なゲームなんですね。
パッと局面を見た時に 何が思いつくか
そこが すごい大事な部分で→
一日 二日 どんどん離れていくと
どんどん感覚が鈍ってくるんですね。
だから パッと見て3秒ぐらい考えないと
出てこない時って→
やっぱ ちょっと将棋から
離れてる時なんですね。
(ケンタロウ)1つの将棋っていうのは 1手で
200とおりぐらいの選択肢の中から→
一番いいと思われる指し手を
選ばないといけなくて→
それを いかに速く
探せるかっていう。
一秒一秒の世界
だとしたら→
そりゃ 修学旅行に
3泊ぐらい行って→
将棋から離れるなんていうのは。
怖いですね。
お母さん 嫌だったろうな
一緒にいるの。
ハハハ。
ピリピリするから。あたったりとかしました? お母さん。
あたるよね~。
あたりますね。
そっか。
ずっと そういう毎日でしょ 将棋づけで。おかしくなっちゃわないですか?
風呂入ってて 詰め将棋っていう
訓練があるんですけど→
そんなのをしてたら
解くまで出ないぞって考えてたら→
出れなくて のぼせたりとか。
はあ~!
あと 考えてることが多いので→
例えば 自転車 乗ってたら事故りそうになったりとか→
そういうバカみたいなことは。
追い詰めちゃうんですね。
こういうのとか全部
見えちゃうんでしょ。
(エイキチ)ちょうど将棋のマス目に。
似てますよね。
ちょうどいい!?
(ケンタロウ)駒が浮き上がって見えてきますね。え~!
(エイキチ)あそこに飛車がいて
あそこに角がいて。アハハ~!
YOUさん テンションじゃ
ごまかしきれないぐらい→
ひどいこと言ってますよ。
そうですか?
これね 将棋づけの毎日じゃないですか。