世界を飛び回ること 40年。
…と言われています。
石油は 紀元前3000年ごろから→
燃やして 照明にしたり→
土器の接着剤に使われたり→
ミイラの保護剤としても
使われていました。
現代でも…
…などさまざまなものに使われている石油は→
一体 どこで生まれるのでしょうか?
例えば 海の中には→
「プランクトン」と呼ばれる生き物が→
漂っています。
このプランクトンが死んで
海底に沈むと→
そこに住む バクテリアなどによって→
分解されてしまいます。
しかし バクテリアが住みにくい環境や
分解が間に合わないと→
死がいは そのまま残り
砂や泥が重なって→
プランクトンの死がいを
たくさん含んだ地層ができます。
そして 長い年月をかけて
地下からの熱を受けると→
「ケロジェン」という物質に変化。
その後 更に長~い年月をかけて熱を受けると 熟成が進み→
ケロジェンから 石油ができると
考えられています。
ちなみに 更に熱が加わって
熟成が進むと→
天然ガスができます。
つまり 生き物の死がいに→
数百万年から数億年かけて
熱が入ることで→
石油へと
生まれ変わっているのです。
また 同じように→
地上の草木が 朽ち果ててたまった地層からも→
石油ができます。
石油はですねサウジアラビアとか UAEとか→
中東の辺りで
よく見つかるんですけれども→
その理由はですね…
現在の中東の辺りにはおよそ2億年前→
「テチス海」という 大きく浅い海が
あったと言われています。
そこは 温暖な気候で
プランクトンが育ちやすいものの→
陸地に囲まれ
海流が循環しにくいことで→
死がいが たまりやすく
石油が できやすい場所でした。
その後 大陸が動いて
陸地となり→
大量の石油が掘られたのです。
昔よく 「石油は もう あと何十年かでねなくなってしまう」って→
言われたりしましたけども→
石油を採る技術も随分と発達しましたので→
今でも 新しく見つかってるんです。
最新の石油を探す技術では→
人工衛星のセンサーや→
「地震計」という音波を使う機械で→
地下のどこに
石油がありそうか→
調べることができます。
更に 掘る技術も発達したことで→
昔は 石油が採れなかった
「シェール層」という 固い岩石の層からも→
採れるようになりました。
そのおかげで 2000年代になって→
世界各地のシェール層から
多くの石油が採れるようになり→
アメリカが 中東の国々を抜いて→
石油生産量 世界一になりました。
大昔の日本は ユーラシア大陸と
つながっていました。
そして 当時の日本海は
陸地に囲まれていたため→
先ほどのテチス海と同じく→
プランクトンの死がいがたまりやすい状況にあり→
日本海側に
石油が生まれやすかったのです。
それは 「八橋油田」っていいます。
すぐ そこなんで行ってみて下さい。
早速 教授に教えてもらった→
八橋油田を管理している会社にお伺いし→
油田の現場に
連れていってもらうことに。
油田は危険な場所なので
事前に 安全のための講習を受け→
火災の原因になる静電気を
起こさない服など 装備を整えます。
そして いよいよ 油田へと出発。
油田といえばパイプやタンクが立ち並び→
砂漠に そびえ立つ鉄塔の先で
炎が燃え続ける様子を→
思い浮かべますが…。
徒歩よ 徒歩。
(スタッフ)あの 何か