歩き回ります。
お父さん いつもゴロゴロしてるだけじゃ
なかったんですね。
暗闇に光る たくさんの目。
ウシの仲間 ヌーです。
メスたちは チャンスを逃しません。
ところが…。
（ハイエナの鳴き声）
ハイエナです。
わっ！ どんどん数が増えてきました。
獲物を奪いに来たんです。
メスが威嚇しても
ハイエナは気にせずに近づいてきます。
すっかり囲まれてしまいました。
その時です。
見回り中のオスが
騒ぎを聞きつけ戻ってきました。
♪♪～
巨大なオスの登場に逃げ腰のハイエナたち。
（鳴き声）
お父さん かっこいい！やるときはやりますね。
ハイエナが去ると メスが→
隠れていたウィリアムたちを連れてきました。
夢中で食べるウィリアム。
少し たくましくなりましたね。
縄張りを守る 強いオス。
そして 狩りが上手なメスたち。
大家族に支えられ
ウィリアムは すくすくと育っていきます。
ウィリアムが生まれて
８か月ほどが過ぎました。
ウィリアム
木に登れるようになりました。
でも 何だか危なっかしいですね。
あ… 大丈夫？
気をつけて！
♪♪～
まだ木登りは半人前かな。
♪♪～
ウィリアムたちは
人間でいえば小学生くらい。
わんぱく盛りです。
遊び疲れたウィリアムがやって来たのはお兄ちゃんのところ。
♪♪～
メスのきょうだいはお母さんと一緒。
このころから オスはオス同士→
メスはメス同士でいることが多くなるんです。
それから数か月。
オスの子どもたちです。
たてがみが ちょっと生えているの
わかりますか？
こちらはウィリアム。
たてがみ ほんの少しだけ生えたかな。
おや？ メスたちが動きだしました。
狩りでしょうか？
あれ？
メスの子どもたちが大人に飛びかかっていきます。
大人は
子どもが飛びかかった瞬間に コロン。
実はこれ 狩りの訓練。
オスの子どもは見ているだけですが…。
メスの子どもたちは
次第に狩りの練習をするようになります。
♪♪～
同じ年に生まれた子どもたち。
でも オスとメスで
その育てられ方は全く違うんです。
♪♪～
ここはアフリカ中央部に広がる熱帯雨林。
この森の中にも
すばらしい家族が暮らしています。
現れたのは…
こちらは 父親の…
フランス語で
「優しいお父さん」という意味です。
パパの一家は大家族。
メスが６頭に 子どもが１６頭もいます。
私たちは このパパの家族に
研究者と共に密着しました。
おや？ パパが動きだしましたよ。
家族は食べ物を求め毎日数キロも森の中を歩きます。
あ…。
木に登っていきます。
パパの体重は２００キロほど。
でも 枝から枝へ軽々と渡っていきます。
ニシローランドゴリラは
木登りが とっても得意なんです。
お目当ては 枝先の木の実や葉っぱ。
おなかいっぱい食べると…→
枝の上で横になって お昼寝。
器用なものです。
家族が木の上で過ごす中
地面に座り込んでいる子どもがいます。
名前はドド。 ６歳の男の子です。
ドドには右の腕がありません。ある事件で失ってしまったんです。
それは ３年前のこと。
群れを持たないオスのゴリラがドドの母親を連れ去ろうとしました。
その時 ドドを邪魔者に思い
襲ったと考えられています。
これは 研究者が撮影した