大将…。「丘を越えて」「酒は涙か溜息か」→
「東京ラプソディ」。
うん！
「無法松の一生」。
うん！
ああ…。
いや 音さん 俺と木枯さんの「湯の町エレジー」忘れちゃ困んな。
♪♪「伊豆の山々」
よっ！ アハハ。
音さんの声 合うね～。
ああ！ 合う合う！
（笑い声）
出会ってから何十年も たつけどさ→
みんな それぞれ活躍してるなんて
本当に奇跡だよ。
ああ…。 その俺たちの集大成が
オリンピックだからな。
裕一 頼むぞ。
うん！ フフフフ…。
あ～ うれしいな。
（鉄男）うん！
久志さんと藤丸さんも呼びましょうか？
あ～ 呼ぼう 呼ぼう！
♪♪「汽車の窓から ハンケチ振れば」
ラン ランラ ランランランラン。
♪♪「牧場の乙女が 花束なげる」
ジャン ジャンジャ ランランランラン。
♪♪「明るい青空 白樺林」
ジャンジャ ジャンジャン。
♪♪「山越え谷越え はるばると」
ダンダ ダダダダ。
♪♪「ララララ ララララララララ」
♪♪「高原列車は ラララララ 行くよ」
あっ…。
（くしゃみ）
ああ…。
いたたた… はあ…。
ああ…。
木枯君に相談したって？
心配だったんです。
何だって？
生む楽しみを先延ばしにしてるか→
最後のピースが見つからないかって。
いや～ さすがだね。
どっちも正解。
僕さ…→
日本で行われるからって日本古来の音楽取り入れたり→
復興を高らかに叫ぶマーチになんか
したくなかったんだ。
こう… もっと普遍的な 世界中の人々が
心高鳴る音楽にしたかった。
そうやって心に決めたら→
毎日 あふれんばかりの音が僕の中に降ってきたけど→
何かが足りなくてね… 書き出せなかった。
その「何か」は見つかりました？
うん 見つかったよ。 今さっき。
♪♪～
この醜態？
いつ会っても 出会った頃のように騒げる仲間がいる。
これ以上の幸せってあるのかな？
何よりも尊いのはさ人と人とのつながりだと思うんだ。
僕は それを曲に込めたい。
（荒い息遣い）
裕一さん もうそろそろ。
うん… うん。 もうちょっと待って。こ… 心の準備がね。 うん…。
はい。
ごめんね。はい。ふう…。
失礼します。 時間です。
ご移動お願いします。はい。
裕一さん。
あの… 少しだけ時間下さい。
心を落ち着かせてきます。
その後の顛末は 皆さんもご存じ。
トイレに閉じ籠もった裕一を音が連行。
裕一さん！
会場入り口まで連れていくも
だだをこねる裕一。
音の説得にも
ふんぎりがつかないところに→
居合わせた長崎出身の警備員が
熱い思いを伝えると…。
先生の晴れ舞台ですけん
どうか… どうか 会場で！
ありがとう。
♪♪～（「オリンピック・マーチ」）
裕一は 胸を打たれ 会場へ向かいました。
東京オリンピックは 秋晴れの中１９６４年１０月１０日に開幕しました。
（智彦）あ～ 映った 映った！
（テレビ）「開催国といたしましても…」。（華）おじいちゃんだよ ほら。
（テレビ）「スポーツマンシップを発揮し→
正々堂々と戦ってもらいたいと思います」。
（まき子）楽しみだね。
（ラジオ）「オリンピックは全世界の青年の胸に→
平和と希望と前進の火をともして…」。
♪♪～
世界中の人々が 感動し
希望に胸膨らませる曲でした。
そうですか。 いや～ ほっとしました。
最高でした！
その後 １５日間にわたって開かれた