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2020/12/02(水) 08:00〜08:15 【連続テレビ小説】おちょやん(3)「うちは、かわいそやない」[解][字]

(辰夫)まだ戻ってきやぃんのか?
テルヲが栗子を連れ戻すために
出ていったきり もう10日です。
千代ちゃん 結局 また学校行かれへん。
(辰夫)戻てきよったらおっちゃんが きつう お灸据えたるさけ。
(千代)ガツンと言うたって。
おう。おう。おう。
(きみ)その おなごも おなごやど。
ひょっとしたらもう戻てきやぃんのとちゃうけ?
いいや 三味線 置きっ放しやし。
あの女 初めから戻るつもりや。
ただ うちを困らすために
出ていきよったんや。
はあ~ おっとろしい女やのう。
なあ。
それ見透かしてる千代ちゃんも
大概 末恐ろしいけどな。
(辰夫)おう お帰り。
(きみ)お帰り。
(勝次)千代 これ今日の宿題。
おおけに。先生に頼まれただけや。
何や 答え書いとれぃんやんけ ほら。
(勝次)何で わいが やらなあかんねん。
宿題は自分でやらな
役に立てぃんやろが。
心配いらん。
このままやったら うちの人生→
間違いのう お先真っ暗や。
明日 どねなるかも分かれぃんのに先のことなんか考えても無駄や。
(ため息)


ほんま生きるて しんどいな。
そう思わへんけ?
♪♪「オレンジのクレヨンで描いた太陽だけじゃ」
♪♪「まだ何か足りない気がした」
♪♪「これは夢じゃない(夢みたい)」
♪♪「傷つけば痛い(嘘じゃない)」
♪♪「どんな今日も愛したいのにな」
♪♪「笑顔をあきらめたくないよ」
♪♪「転んでも ただでは起きない」
♪♪「そう 強くなれる」
♪♪「かさぶたが消えたなら」
♪♪「聞いてくれるといいな」
♪♪「泣き笑いのエピソードを」
♪♪~
翌日 2人がやっと戻ってきました。
(テルヲ)どや べっぴんやろ。 羨ましいか?
あ… あほ!
この度こちらに嫁いでまいりました
栗子と申します。
(唾を飲み込む音)
(裏声で)隣…。
(せきばらい)
隣の小林です。
こねな田舎暮らし
思てもみやぃんことで→
お力 お借りすることも
ありますやろけど→
どうぞ 末永う よろしいにお頼申します。
あっ… そ… そら もう困ったことがあったら→
いつ何時でも 言うてきて。


おっちゃん!
ん? あっ… そや ほな 去ぬわ。
はあ?おう 愛想なかったのう。
はっ?
(辰夫)さいなら。ちょ… ちょ…。(テルヲ)おう さいなら。
ちょっと おっちゃん!
あいつ 絶対悔しがっとる。わいの勝ちや。 ヘヘ。
何の勝負やねん。
おい 千代!
お前 栗子お母ちゃんに謝れ。
お前 栗ちゃんにひどいこと言うたそやないけ。
お父ちゃんが
一生懸命 何べんも詫び言うて→
やっと許してもうたんや。
感謝さらせ。
今度は どねな約束しさらしたんや?
おおかた何かうまいもん食わしたるとか。
せやねん せやねん。
うなぎやろ それから すき焼き…。
何で知っとんねん お前 それ。
うちは ええて言うたんや。
けど テルヲさんが
どねしてもて言うよって。アハハハ…。
あほ! うなぎ買う銭 どこにあんねん!
ミミズでも食うとけ!
銭やったら ある。
はあ?
(鳴き声)
ついに この時が来たわ。
千代ちゃんとテルヲは 歩いて1時間程の

小さな町にやって来ました。
どこも ええ匂いや。
うち もう あかん。おなか減って気ぃ失う。
(テルヲ)今は我慢せえ。
後で好きなだけ食わしたる。
お父ちゃん…。
えっ?こいつ ほんまに高う売れんのけ?
お父ちゃんを信じぃ。
こいつはな ただの鶏やあれぃん。
ほれ 見てみ。 何や珍しい品種でな

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