それで この においか。
イチョウの実がね
もう終わりですけどね。
わあ~ おっきな木!
頑張って拾おう。
おっ ご住職も参戦?
すぐ拾える? どれどれどれ…。
どれどれどれ~?
お~ 確かにあるある。
うちのイチョウ… 銀杏は 結構大きい。
あっ 本当に立派ですね。
こんな大きいの見た事ないわ。
モチッとして おいしいですよ。
あ~…
えっ 毎日 拾ってるんですか?
やっぱり 銀杏 拾いに来る人
あるんですよ。
動物もいるし…。
たぬきが食べる。
人間もいるし。 その人に…
ハハハハハ!競争してます。
さすがは 食のハンターですね。
お師匠様~。はい。シメジが大きなったよ。
採り頃やね~。 本当 おいしそう。
どうする?
もう これ以上
大きならないでしょう。
おお~… よく育って。
いい匂い!おいしそう!
みんな うれしそう。
まさに 収穫の秋。
この大イチョウは
なんと 樹齢600年以上。
9月から11月にかけて
銀杏の実を たくさんつける。
お寺の貴重な食料庫なんだって。
桜 すごく紅葉したね。あれ どちらへ?
えっ 洗濯機!?
これ もしかして さっきの銀杏?
洗濯機! 洗濯機で洗うの。
大胆だな~!
いいですね 文明の利器。
助かるわ~。うん。うん。
山の日暮れは早いから
急いで干さなきゃ。
こうして干すのは
この秋 もう7回目だそう。
もう全然 におい感じないでしょ?
そんな事もないよ!
えっ そう? もう慣れたん違う?
いや~ もう…。こんな いいにおい…。
たっぷり感じてます。
フルーティー。そうよ。 この上で寝れまっせ。
いやいや いやいや…
痛いでしょうよ。
いっぱい落ちた!
いっぱい落ちた!
ちょっと ちょっと…。
芽が出るわ。100万両が…。
アハハハハハハハ… 100万両ですか。
手間が かかるんですね。うん。
秋の間 毎日 大変でしょ?
そうですね。
でもね 何か…
しないと物足りない。
そんなね 落ちてるのに→
ほっとくなんて事できないですよ。ハハハハ!
「拾ったら 大変だな」と思っても→
「あそこに落ちてる」と思ったら見逃せないですもん。
大丈夫よ。 食べてごらん これ。
(笑い声)
もう食べちゃうの?
こんなん…。
手で割られへん。
そんな事もないやん。 ばか力で…。
あっ 割れた!
あっ!
アハハハハハハハハ!
汁 かかった~。ハハハハ…。
潰れた~! ハハッ。
相変わらず 楽しいお寺だなあ。痛~い!
「一粒も残してなるか!」
…と拾われる銀杏。
どんなお料理になるんだろう。
(笑い声)
ん~
今度は 台所から 銀杏のにおい。
あっ 熱いわ。 潰した。
(まっちゃん)全然 熱くないねんけど。
♪♪~
一つ一つ 丁寧に 殻を割り…。
熱を加えて 薄皮をむく。 へえ~。
わあ~ きれいな緑色!
取れたての銀杏って
こんなに鮮やかなんだ。
そして うまそうだな。
めっちゃ きれいやわ。ほら 食べた。
ほら めっちゃ きれいに
むけるって。
きれいに むけるようになった。