その時 気付けってなもんですけれども→
私 アホですから 何も気付かずに
そのまま ガラって入ったら→
奥さんが泣き崩れてまして…。
犬が死んではったんやね?死んでたんです。
で おねえさんが
小さい時からの写真出して→
「こんなんやったの。 一人
家族が亡くなったぐらい寂しいの」って→
ねえさんが泣き崩れてるんです。
奥さんが。
「私も分かります。→
家族一人亡くなったっていうその気持ち分かります。→
まあ そんなことよりも
これ 祝いなんですけど」。
(笑い声)
泣きながら笑ってました。いいことをしたと思っております。
まあ 悪気ないわね。 まあまあね…。
「それじゃあ 極楽行き!」。やった~! ハハハ…。
(拍手)
「落語やのに1人でせえへんのか!」っていう。
(笑い声)
これが 「地獄八景」の醍醐味ですからね。
「ほかには…
ほかには誰もおらんのか?」。
≪「はい!」。
「出てまいれ!」。
♪♪~
(拍手)
「もう 皆の者も
ルールは分かってきたな?」。(笑い声)
「では 名前を名乗れ」。
桂 佐ん吉です。
このコーナーに出ると引き受けたのが
私の罪だと思います。(笑い声)
「では 申し述べよ」。
私は 米朝師匠のおうちで内弟子をしてたんですが→
本当にすいません
米朝師匠が ごはんを食べてる茶の間で→
若い頃ですから
あの… あるDVDを見てたんです。
スケベなやつを見てたんですよ。
米朝師匠の居間で?居間で。
修業中… 米朝師匠んとこで
住み込んでたからね。そうなんですよ。
ほんで いつもは
米朝師匠が下りてきても→
スリッパの音で
シュッと隠れれるんですけど→
何か 米朝師匠が すごい速い勢いで
下りてきはった時がありまして。
大概 ビールを
冷蔵庫から取り出しはるんですよね。
冷蔵庫の前に物置がありまして→
そこに もう しかたがないから…。米朝師匠が ここ 来てしまったんで。
いつもは
向こうに逃げられるんですけども→
そのタイミングがなくて
もう しかたがないから→
冷蔵庫の前の物置の前で
こう 立ってたんです。
ほんなら 米朝師匠が
冷蔵庫を開けて 瓶ビールを取って→
こう 行こうかなとしてる時に
僕がおって→
「何をしてんねや おまはん!」。
2メートル後ろに飛びはりましてね米朝師匠がビール持ったまま。
「何をしてんねん!」て言うて
「いえ 何もしてません!」て→
言うたんですけど
直立不動になりましたから→
おなか キュッと こう なりますよね。
直立不動になったら。
ほな ジャージのゴムのところに
ビデオを こう入れてたんですけども…。
やらしいビデオ… やな?
やらしいビデオ。
ほんなら おなか引っ込めたから
重力でビデオがシュッと落ちて→
足首のところから
シュ~ッと出たんですよ。ほう!
それを米朝師匠が拾て
「新 奥さんシリーズ」。
「おまはんは奥さんが好きかえ?」
って言うて→
次の日から 奥さんのお使いが
なくなってしまいまして。(笑い声)
そういう罪がありました。
「もう 極楽行きです!」。アハハハ… 極楽ですか?
ありがとうございました。
(拍手)
そっちで米朝師匠に謝っといて。
(笑い声)
「では ただいまより
え~ もう残りのメンバー…」。
「メンバーでええんですか?」。
「まあ 残りの者や。→
ここにいてる者みんなな 今から
一人一人 詳しく吟味するさかい→
それで地獄行きか極楽行きか