(宗助)ほな ごひいきのお客さんとこ暮れのご挨拶 行ってきますわな。
(富士子 節子 玉)へえ。
(シズ)岡安の師走だっせ!
みんな 大掃除 気張っとくなはれや!
(3人)へえ! 行っといでやす!
しゃあっ!
しゃあっ!
千代ちゃんのいない年の瀬。
岡安は いつもどおりのようです。
(富士子)なあ。
(節子)ん?かめさん 知らんか?
あ… 知らん。
手伝うてもらわな間に合わへん。
あ~ せやな。
(玉)あれへん!
あ… あれへん!
かめさんの壺が あれへん!(2人)えっ!
(かめ)フフフフ…。
…って どこ? ここ。フフ。
「さっさと いとさんとこに
お弁当持っていかんかいな」。
ほんま ええ芝居してはるわ~。
フフフ…。
…って 何で ここに?
え~! あれ~?
年の瀬最後の「おちょやん」は
岡安の台所番 私 かめが→
食い倒れ 食い納めの あられもない姿を→
あ ずずずいっとあ ご披露奉ります~。
(一同)ほんまかいな。
ほんまかいな。
放送開始から1か月の
連続テレビ小説「おちょやん」。
(千代)へえ!
今度は われが うちらを食べさす番や!
南河内の貧しい家に育った女の子が
道頓堀に女中奉公に出され→
立派なお茶子として成長したのも
つかの間…。
ごめんやっしゃ!
(戸をたたく音)
(テルヲ)また昔みたいに 一緒に暮らそ。
何で うちに何も言わんとおれぃんようなったんや!
父親の借金が原因で道頓堀を追われ
旅立ちを決意する第4週までが→
放送されました。
ああ~っ!
年の瀬の今日は 今までに放送した
泣き笑いの名場面を見納めつつ→
年明けから始まる京都編を
先取りしちゃいます。
響かせるの もう一度。
楽しいな~!
更に 大阪・道頓堀を舞台にした
「おちょやん」を→
よりディープに楽しむコツも。
ナビゲーターは私 黒衣と 岡安の かめさん。
濃い~怒濤の15分を
お届けします。
ということで 「おちょやん」の
心に残る見納めたいシーンを→
私たちの独断でご紹介。
まずは こちら。気ぃ付けてな。
かめさんが選んだ見納めシーンです。
≪(テルヲ)千代~!
千代~!
これ 持ってけ。
こねなもんあったら
栗ちゃん 嫌やろしな。
お母ちゃん お前が持ってた方が喜ぶ。
ほな 達者でな。
お父ちゃん!
何や 名残惜しいんけ。
うちは 捨てられたんやない。
もちろんや。 お父ちゃんが そねなこと…。
うちが あんたらを捨てたんや。
さいなら。
お父ちゃんが追いかけてきた時ね。
期待の顔じゃないですか。
そうですよ。
お父ちゃん迎えに来てくれたっていうね。
「行かんでええんや 私」思たのに。
ほんま ひどいわ テルヲ。
ほんま ひどいな。
ひどい ひどい。
千代は ほんま強いですね。
うちは もう ほんまに一人や。どこにも帰るとこがありません。
お願いします。
ここに置いたってください。
もう ここしかあれへんのです。
うちを助けてください。
届け物も きちんと届けます。
口答えもしまへん。 せやさかい!
この子に間違いないか?
それやったら…。間違いあれしまへん。
間違いのう うちの おちょやんだす。
続いて私 黒衣の選んだ見納めシーンは…。
千代!
ご寮人さんに言われて→
うちは生まれて初めて