を飾るっていうのを去年決めて、
絶対とるっていう意味でも、あそ
こにずっと、見えるところに、飾
ってます。
>>最後の甲子園に意気込む部長の岡田遥。
責任感が強く、
まっすぐ一生懸命に取り組む姿勢は誰にも負けない。
しかし、彼女にはある弱点が。
>>収めるは何で倒れてる?>>1画目の。
>>違う違う。それは一緒。
>>それは、
この部活に入るまで書道の経験が
全くなかったこと。
書道歴の長い部員が多くいる中で、
ネックとなる経験不足を努力でカ
バーしようと練習を重ねる毎日。
>>なんかひらがなのねみたいになってる。
字が違う、それ。
ここから準備して、で、曲げる。
>>ちょっと頼りなさそうだけど、
大丈夫かしら。
書道パフォーマンスは、
およそ15年前に愛媛県の高校生が始めたもので、
その技は年々進化を遂げている。
息を合わせた振り付けや小道具を使った演出など、
多様な表現で作品を作るまさに総
合芸術。
中でも、
パフォーマンスの花形ともいわれるのが、大きな筆で書き上げる、
題字。
この題字を担当することになった、
3年生の奥村美奈、あだ名はおは
る。
>>重たい筆を持ちながら、
姿勢とかも、よく見せないとだめなんで、難しいかなって思います。
>>演技の題材となったのは、
千字文という異なる千の漢字を使って書かれた古典作品。
中国の梁という時代の皇帝が書の
名人に命じ、
千字文をたった一晩で作らせたと
いう逸話をもとに演技を組み立て
た。
顧問の津吾井先生は、指導者というよりチームの一員のような存在。
生徒に交じって、互いに意見を出
し合う。
>>紙面はものすごく古典的なの
で、動きであったりとか、音楽も
そうですし、
そっちで攻めていこうかなと思ってます。
いい意味でのギャップですね。
>>そこで取り入れたのは、
古典とは180度異なる近未来の
イメージ。
アップテンポの音楽に、
細かい振り付けが特徴だ。字を丁寧に書きながらも、
リズムに合わせて正確に動かなけ
ればならない。
大会3週間前、ふだんの練習場所
を出て、
部員たちが向かった先は、駐輪場。
この演技で初めて、
本番と同じ大きさの紙を使っての
通し練習を行う。
しかし。
いつもと勝手が違うからか、
ところどころで振り付けのミスが
目立ってしまう。
>>がっかり。
がっかりだー。
>>なんか動きもぎくしゃくして
るし、すべてがもう、
あんまりうまくいってない感じで
すかね、
ちょっと今。
>>例年だとすでに演技は完成している時期らしいけど。
先生もちょっと焦っているみたい
ね。
大会まで2週間。
日数が迫る一方で、
一向に緊張感が生まれない部員た
ち。
そんな姿を見かねて、とうとう先
生が部員全員を呼び集めた。
>>根本的にさ、
もう、
なんか自分たちの作品とは思われ
へんの?
みんなはまだなんとなくどことな
く他人事。
なんかちょっと他人任せ。
ここで切り替わったりとか、どうにかせんかったら、
たぶん無理やわ。
優勝どころか、全然届くわけがない。
>>自主性が足りず、
本気を感じられないと、
チームの気の緩みを厳しく指摘さ
れてしまった。
>>起こられて当然。
気持ち切り替えて、
言うだけじゃなくて、