私はしていないのに→
なんで こんな長いこと→
入らんならんのか→
どうしても納得できないいうて書いてたのが→
それが いちばんかわいそうやなと思うと→
涙が出ますね。
(輝男さん)私は思うわ。
捜査一課とかね→
こんな うちの ほんまになんにも分からんような娘をね→
こんなことしよんねやで。
ほんまに残酷なことですわ。
< この日 美香さんは
出所後 初めて→
人前で自らの思いを語った>
(拍手)
ただいま 紹介していただきました西山美香です。
今日は 雨の中 わざわざ私の囲む会に来てくださり→
ありがとうございます。
今まで私の再審を勝ち取るために→
署名を集めていただいたり…。
<美香さんは刑務所にいる頃から 再審請求→
つまり 裁判のやり直しをするよう裁判所に求めている>
<刑期を終えた美香さんが無実を証明するのは→
この方法しかない>
<美香さんは これまで 一度再審請求をしたが 棄却された>
< 二度目の請求からは
元裁判官で 地元・彦根の→
井戸謙一弁護士が
担当となったが→
地裁で 再び棄却され
高裁で 審理が続いている>
逮捕されて 身柄拘束中に→
厳しい取り調べで うその自白をしてしまったという→
そういう事件は
多いんですけれども→
この事件は
逮捕される前であるし→
それから その段階では
警察は 殺人事件ではなくて→
業務上過失致死事件だと思って
捜査していたのが→
むしろ 本人の方から→
積極的に チューブを抜いたと言ったというね→
そういう経緯になってるので。
まあ 自白の信用性がいちばんのテーマですけれども→
その信用性がないというふうに
主張するのは→
なかなか難しい。
<再審請求は別名・開かずの扉と言われ→
認められる事件は まれである>
< それでも弁護を引き受けたのは→
この事件で 唯一の証拠と言える
美香さんの自白に→
取調官の誘導や強制が
あったに違いないという→
確信があるからだ>
やはり 自白が→
とても変転していてですね→
それが とても真犯人の変転とは思えない。
とても不合理な変遷をしている。
で かつ捜査側が集めた資料とですね→
つじつまが合うように合うように
本人の自白が変わっていってる。
<逮捕前 7月2日→
警察の任意の取り調べに対して→
美香さんは こう供述している>
「A看護師が寝ていたので→
自分は
忙しい思いをしているのにと→
腹が立った。→
もともと 看護助手の待遇が悪いということで→
病院に対して
不満を持っていたので→
とっさに思いついて
チューブを外して部屋を出た」。
シュー シュー(空気が抜ける音)
ピッピッピッ(アラーム)
「アラームは
10分程度 鳴り続け→
A看護師が
部屋に入っていって→
チューブをつないで
アラームを消した」。
< ところが 7月5日になると
供述は大きく変わった>
「人工呼吸器のチューブを外して
部屋を出た」。
ピッピッピッ
「アラームが鳴り続けていたので自分でチューブをつないで→
そのあと
ナースステーションに戻った」。
< これは
同じ時期に行われていた→
A看護師への取り調べで→
アラーム音が鳴っていたということを→
A看護師が
頑として認めなかったため→
警察は それに合うように→
美香さんに供述させたのだと思われる>
<更に