＞＞だけどぐずぐずしてると、赤ちゃん、
予定日どおりには産まれないから、
早く産まれたりなんかして、自宅出産とかになっちゃったら、よけ
い大変でしょ、大騒ぎになって。
＞＞こちらでは、
民法に定められた特別養子縁組の
制度で、
産んでも育てられない女性の赤ち
ゃんを、子どもがいない夫婦に託
しています。
ベビーぽけっとにある母子シェルターです。
予期しない妊娠で仕事を失い、経
済的に困窮するなど、
居場所のない女性たちが、出産ま
で過ごします。
その多くが特定妊婦。
妊娠８か月の志帆さん、
同居していた男性に妊娠を告げる
と、
責任が取れないと、
親元に戻ってしまったといいます。
＞＞なんか最初は養育費、
払うって言っていたんですけど、
今になって、
なんか、
法的な親子関係がないみたいな。
＞＞って言いだしたの？
＞＞って言いだして、
だから、何も払わないって感じですね。
＞＞１人小さな命を抱え、
身動きならない女性たち。
産んで育てられないなんて無責任
と、
世間の目にも追い詰められます。
＞＞私たちへの批判もありますよ、
そんな勝手に産んで、
育てられないのに産んで、
人に育ててもらってる親を、なぜ
助けるっていうようなことを言わ
れます。
＞＞それでも、
岡田さんは、
見て見ぬふりはできないといいます。
この日、
初めて産婦人科を受診した楓花さん。
＞＞１５９５グラム。
８月２０日予定です。
＞＞初回の妊娠検査を含め、
かかった費用は３万９０００円。
母子健康手帳が交付されていれば、
１万５０００円近い補助が受けられるはずでした。
突然、
家に帰りたくないと言いだした楓花さん。
母親とは関係が悪く、悩んでいま
した。
＞＞自分がこうしてほしいってな
ったら、
そのとおりに進まないと嫌な性格
なんで、
親が。
ママが。
＞＞楓花さん、
急きょ、
母子シェルターに向かうことにな
りました。
＞＞お母さんがうすうす妊娠に気
付いてるだろうっていうので、
帰れないって言うんですよ。
いや、だから、
妊娠してるって言って、ばれたら、
育てろって言うって、夢を諦めてでも。
＞＞見習いの立場では、収入にも
時間にも制約があり、
１人で子育てするのは厳しい。
彼女は美容師になりたいと、
高校を出てすぐ働き始めました。
３年間、
精いっぱい頑張ってきました。
＞＞最初は、
専門学校も行ってないんで、
何やったらいいかとかも全然分からなくて、やばい、
やめたいって思ったけど、だんだ
んできることが増えてからは、
もう毎日行くのが楽しみでしょう
がなかったですね。
ここで諦めたら、
今までの努力がむだになっちゃうって。
＞＞この日、奥田さんは、
助産師や行政の専門職が集まる勉強会にやって来ました。
特定妊婦が、
どういう立場に置かれているのかを伝えます。
＞＞大きいおなかを抱えて、
いろんな窓口を、
自分で回らなきゃいけなくって。
妊娠中はここ、
産んでからはこことか、
社会福祉はこっちとか。だけど、
そういう子になかなか１人で行っ
ておいでって言っても、
自分でちゃんと話できることも、