スピーカーから出る音が→
最初に聞いた時と
変わっていたのさ。→
そして 私は→
スピーカーの向きが変わっていることに気がついた。
[外:C8D428EAD557285B0B7088388B22519C]ハハッ…[外:08DE4BE9569EBD6AC01709F552AE8A65]
なぜ わざわざスピーカーの向きを変えたのか?
どうしても気になってね。
♪~(レコード)
(千曲川の声)
そして 私はある答えにたどり着いた。
パッ!音のカーテン。
パッ!マスキング効果ってやつさ。
ヘッ!ヘヘ。
例えば 人が不快に思うような→
高い周波数が出る
工事中の騒音には→
比較的 高音のクラシック音楽を
かけることによって→
工事中の騒音を軽減できる。ハハ。
スピーカーの向きを変えたのは→
マスキングを より効果的に
するためだった。ヘッヘ~。
よほど 聞かれたくない音が
あったんだろう。
そして その謎を解くために
ここに確認に来たんだ。
そしたら驚いたよ~!→
ここには 殺しに使える道具が揃っていたからね!ハハハハ!→
彼女を殺すための道具は→
全て工事業者が持って来てくれる。→
爆発も偶然の事故ではなく
君の仕業だったんだな。
自分が疑われないために
よく考えたもんだ~。
(千曲川の声)
ヘリウムガスは 配管からの漏れをチェックするために使われる。→
床に穴を開ける
コンクリートドリル。→
床のアンカーボルト。→
これで犯人の手口が見えたんだよ。
狙いは この下にある→
研究個室だってね。
となれば
犯行日は当然 工事が休みの日。
そして 犯人は
彼女を研究個室に導ける人物。→
そしたら 君にたどり着いた。
(千曲川の声)今 図書館では高音のクラシックが流れている。
彼女が図書館の
研究個室に入った時を狙って→
アンカーボルトを抜き
そこに穴を開け→
ヘリウムガスを送りこむ。
君は その全ての音を消すために→
マスキング効果を使った。
しかもヘリウムガスを使った殺人なら→
死亡原因も特定されにくい。
いやぁ~。
完璧な作戦だった。ハハッ。
だが 私には通用しなかったがね。
ヘリウムガスによる変声
しかし…→
残念だったな…。→
もう すでに…→
彼女は…。
残念だったのは君だよ。
君が使ったヘリウムガスは→
あらかじめ 私が空気に変えておいた。
未夏!
♪♪~
んっ?何…。
えっ?はぁ~…→
もう せっかく
いい夢見てたのに…。
寝てたの?
ううん…寝てない。
あっ…もう~!
(未夏)うわ どした?
なんでもな~い!
ヘリウムガスによる変声 そんな…→
あっ…あっ…あぁ~!
♪♪~
心配するな。
私は 君のように残酷ではない。
ヘリウムの比率は
100パーセントではなく→
市販されているものと
同じ程度にしてある。
(電話の呼出音)
[外:56652D99D3F8212C5AE30B6DE68DAED3](亜謄蛇)貴様…誰だ?
(電話の呼出音)
[外:56652D99D3F8212C5AE30B6DE68DAED3](亜謄蛇)何だ?
ヘリウムガスによる変声
実は 任務失敗したんです→
あなたの雇った教授。
貴様…誰だ?
ヘリウムガスによる変声
いつか あなたにお返ししますからね。
♪♪~