2018/09/09(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル「緊急報告 北海道激震」[字]
高橋≫谷になっているので
より水が
よりたまりやすかった。
池谷≫集まりやすい
ということです。
高橋≫今回は地震と
雨が重なったことによる
複合災害のリスクというのが
指摘されていましたけど
この点は、どう考えますか?
池谷≫そういう意味では
地質がもろい
火山噴出物の地域であったこと
そこに事前に雨があったこと。
そして、そこに大きな地震が起こったこと。
それが結果として大きく
起こったわけですね。
考えてみますと
いわゆる火山灰を含めて
火山噴出物の地域って
日本中にありますよね。
雨も日本中に降りますし
地震も先ほどの
お話にあったように日本の
どこでも起こりうる
現象なんですね。
そういう意味では雨と地震の
複合災害というのは
十分これからリスクとして
気をつけておくべきだ
ということを
示唆してるんではないかと
思います。
赤松≫そして今回の地震の影響は
重要なインフラ、電力へも
大きな影を落としました。
私たちの想像をはるかに超える
大規模な停電
ブラックアウトです。
地震が起きる直前
赤くなっている
4か所の火力発電所が
北海道の全域に
電力を供給していました。
それが今回
地震が発生したことで
発電量の半分以上になっていた
苫東厚真火力発電所が自動停止。
そして、引きずられる形で
ほかの3か所の火力発電所も
次々と止まっていきました。
その結果、北海道全域で
ブラックアウトが
起きてしまったのです。
≫地震発生の2時間前
衛星から撮影した北海道の
深夜1時の明かりです。
午前3時8分
地震が発生すると…。
道内全域が電力を失う大規模停電
ブラックアウトが起きました。
震源地から140キロ離れた
函館市でも。
市内の災害拠点病院では
ブラックアウトによって
混乱が続いていました。
自家発電を使って
最低限の医療は
続けることができましたが
新たな外来の受け入れは
取りやめていました。
≫ブラックアウトから17時間後
電力が復旧しましたが
新たな課題に直面していました。
まだ停電が続いていた周辺の病院から
患者を受け入れてほしいと
要請が相次いだのです。
特に緊急を要するのは
電気が必要な人工透析の患者たち。
急きょ35人分のベッドを準備し
対応することにしました。
≫大規模停電のあと
札幌市内では
ろうそくを囲んで
急場をしのぐ姿が見られました。
電気がない中、自宅で命の不安を
感じている人たちもいました。
≫すみません、こんにちは。
≫自家発電機を
配って回っているのは
子どもの在宅医療を支援する団体。
電源をつないだのは
脈拍や血中酸素をはかる
医療機器です。
宮本民さん。
慢性的な肺疾患がある8歳の息子
唯君を在宅でケアしています。
数時間おきに、たんの吸引。
夜は人工呼吸器が欠かせません。
≫停電直後は