<住み慣れた家を どうするか>
<先は見えません>
<1歳の娘 陽葵ちゃんを抱え→
避難所で暮らす→
土井貴広さんと美紗織さんです>
(
陽葵ちゃん) ママ。
ママ…
。
ママ…
。
<出産予定日は9月3日>
(土井貴広さん)そうですね やっぱり…。
<土井さんの自宅です>
<災害発生直後の映像が残っています>
<大量の濁流が襲いました>
<その濁流は 土井さんの家にも流れ込んでいました>
<あの日
美紗織さんは→
陽葵ちゃんを連れて
外出していました>
<そして
義理の母親から→
自宅の状況が
送られて来たのです>
(
美紗織さん)ガードレールぐらい…。
(
美紗織さん)ちょっと買い物して→
帰ろうかなって思った時に→
母からLINEが来て→
「
家には入れない」連絡があって…。
そのまま避難所で→
車中泊になったんですけど。
(
陽葵ちゃん) いやいや あっち!(美紗織さん) ここで飲めるよ。
いや
あっち! マ~マ~!暑いよ あっち…。
行こう~!
<不自由な避難所生活>
<美紗織さんにとって
陽葵ちゃんの笑顔が→
心の支えです>
待て 待て! 待て 待て!
待て
待て 待て…。
<避難所で支給される食事は
お弁当が中心>
<陽葵ちゃんの食にも
偏りが出始めていました>
<避難から1か月たった
8月4日>
開けるよ?
ひなちゃん バッ!
(
陽葵ちゃん) ケーキ。(美紗織さん) すご~い ケーキ。
(
陽葵ちゃん) ハッピー。
♪~
ハッピー バースデーディア ひなちゃん
♪~
ハッピー バースデートゥー ユー
<この日は娘の陽葵ちゃん
2歳の誕生日>
(
貴広さん) フ~ってして…フ~だけして ひなちゃん。
フ~
。
(
貴広さん) は~い 上手。おめでとう。
おいしそう
。
<広島には豪雨災害の歴史が
刻まれています>
<4年前の2014年>
<広島市北部を襲った局所的な豪雨で土砂が崩れ→
77人が犠牲になりました>
<また 1999年には→
31人が死亡>
<1人が行方不明となりました>
<そして
今年7月の西日本豪雨>
<少なくとも…>
<今も危険な岩が残る山>
<雨が降ることで
これからも脅威が続きます>
<1m以上
土砂で埋まった呉市 天応地区>
<11人が犠牲になりました>
<この町で育った…>
足元
気をつけてください。
<女手ひとつで
2人の子供を育てました>
<自宅は5年前に
リフォームしたばかり>
<家族4人が住む家は→
1階が全て土砂で埋まりました>
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