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2018/10/20(土) 13:05〜13:50 西郷どん(38)「傷だらけの維新」[解][字][デ][再]


おやっとさあ。
兄さぁ
ちょっ ここに座ってくいやんせ。
ないな そげん怖か顔をして。

うん?
市来の家に嫁いだ私が
口を挟むこつではなか。
じゃっどん 糸さぁも吉二郎も
だいも ないも言えんで→
私が代わりに言わせてもらいもす。


琴さぁ。
兄さぁ どいだけ出世なされても→
おごらず ぜいたくはせずつつましく暮らす→
そんお心がけは
大層立派じゃち思いもす。→
じゃっどん 少しでよかで
家の者を いたわってくいやんせ。→
糸さぁや園さぁに 新しか着物の一つでも
買ってあげてもよかとじゃなかですか。
んにゃ 私は…。
みんな 我慢しちょっとじゃ。そん中で 一番我慢しちょっとは→
吉二郎じゃ。
兄さぁは吉二郎に 口では苦労かけたとか兄ち思っちょっとか言いもすが→
ほんのこて そげん思うなら
たまにでよかで そん気持ちを→
形にしてあげてくいやんせ。
(吉二郎)姉さぁ 言い過ぎじゃ。→
もうよか。
(琴)んにゃやっせん 吉二郎 遠慮せんでよか。→
欲しかもんを言わんね。
新しか鍬か? 鋤か?→
お城に着ていく 袴か?
分かった。のう みんな 琴の言うとおりじゃ。
吉二郎 欲しかもんを言うてくいやい。
おいは… 袴も鍬も鋤も要らん。
吉二郎!
兄さぁ。
一つだけ お願いがあいもす。
何じゃ?
おいも 戦働きがしたか。

(雪篷)えっ…。戦?
そいはいかん!
やめちょけち言うたではごわはんか!
吉二郎兄さぁが行っても…。
(吉二郎)おいなんぞが行っても→
役に立たんこつは分かっちょっ!
じゃっどん おいも[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩隼人じゃ。
西郷吉之助の弟じゃ!
おいは 一生に一度でよか侍らしく生きてみたか。
兄さぁと おはんらと一緒に
戦場を駆け回りたか。
(園)私は 吉二郎さぁに
戦など行ってほしくなか。
(吉二郎)園。
じゃっどん こん人と一緒になって→
初めて… 今日 初めて吉二郎さぁが→
ご自分のしたかこつを口にされもした。
(園)お家のこつは
私が こん人の分まで気張いもす!
どうか 吉二郎さぁの願いを→
聞き届けてくいやんせ…。
♪♪~
よう聞け 吉二郎。
こん戦は おはんが思っちょっような→
侍の合戦とは まるでちごっ。
西洋の銃や大砲は→
あっちゅう間に大勢の命を奪う。
そいでも行っとな?
はい。 覚悟はできちょいもす。
♪♪~

共に参れ。
はい。 あいがとさげもす!
♪♪~
<それから間もなく 吉二郎たちは
越後へと出立することになりました>
おいも すぐに追いかけっでの
おはんら 頼んだど。
(3人)はい。
吉二郎さぁ よう似合っちょいもす。
あいがとな 熊吉。
泣くな 熊吉! 縁起でもなか。
すんもはん。 じゃっどん こん熊吉は→
吉二郎さぁがこげん小さか頃から知っちょいもす。
あいは まだ
吉二郎さぁが3つか4つ…。
(雪篷)はよ行かんと船が出てしまっど。
(小兵衛)ほんのこっじゃ。
園。
どうか ご無事で。
ご武運を祈っちょいもす。
行ってくっで!
(熊吉)チェスト~。
<吉二郎たちが[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を発って数日後のことでした>
村田様!
村田様!
新八どん どげんした?
(新八)吉之助さぁ…。
ガトリング砲じゃと!?
恐ろしか武器じゃ。 大砲っちゅうか→
何丁もの銃を束ねたっていうか…。


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ikatako117

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ikatako117