今もう、
東京に向かってる飛行機に乗って
いるということで、私、正直、
解放されたあとは病院でちょっと
体調を整えられたりとか、あるい
は当局の事情聴取とかもあったり
とか、
もっと時間がかかるのかなと思っ
てましたので、
こんなに早く帰国の途に就くとは
思いませんでした。
>>確かに2日足らずというのは
早いですよね。
>>確かに病院とか健康状態って
いうのは、
普通はちょっとありそうな気しま
すけどね。
>>確かに見ても、やっぱりちゃ
んとした足取りで歩いてらっしゃ
いますし、
受け答えも少し詰まるところはありましたけれども、やっぱり気持
ちの状態も、ああやって話してみ
たらしっかりされてるなと思いま
した。
ああいう状態で今回、解放された
背景には、安田さんを拘束してい
た団体の特徴があると思うんです。
ヌスラという団体でしたけれども、
ヌスラは人質を殺さない、
これが大原則としてありまして、
これまで多くのジャーナリストがヌスラに拘束されてきましたけれ
ども、
殺された例はないんですね。
有名な過激派組織イスラム国とい
うのがありましたけれども、
ここもジャーナリストを何人も誘
拐してるんですが、
ここは殺すことが目的で誘拐しま
す。
殺すことで力を誇示するというこ
とですね。
一方、
安田さんを拘束したヌスラ戦線、今、名前が変わって、
シリア解放機構といいますけれど
も、このヌスラ戦線は、
人質を身代金に変えることが目的
だということなので、元気な状態
で生かしておく必要があるという
ことで、
今回もあのような身体の状態で解
放されることができたということ
だと思います。
実際、
私もこのヌスラにとらわれていた
スペイン人ジャーナリストを、2
年前に取材してまして、
そのスペイン人ジャーナリスト、
10か月ほど拘束されていたんで
すけれども、
彼の話によると、当時はテレビを
見ることもできたし、運動もでき
て、
ちょっと暇つぶしに小説も書いたりとかしていたと。
やはり暇でしょうがなくて、それ
がつらかったんだというふうに言
っていまして、当時、
この人質の人たち、
ヌスラの武装勢力からどんなふう
に呼ばれていたかというと、
お前たちは白い鶏肉だよと。宝物
だから、
俺たちは大事にするよ、
お前たちのことというふうに呼ばれていたんだそうですね。
>>武装勢力というと、怖いイメ
ージを私たち、抱きがちですけれ
ども、パクさん、全然違うんです
ね、2つの組織は。
>>よく言われてるんですけれど
も、
反アサド勢力であるヌスラ戦線に
たいして、
いわゆるシリアは、
本当は支援をしたいと。ただ、その支援すると、
やはりサウジアラビアみたいに断
交される可能性がありますから、
国際社会から反発を背負って支援
することはできない変わりに、出
てきたのが身代金なんですね。
身代金という名目なら、
いくらお金を出しても、国際社会
から非難されないというのが、
本当の理由じゃないかと言われて
るんですけれども、小島さん、ど
うですか?
>>それ難しいところですね。
身代金を払ったとは絶対誰も言わ
ないですよね。
払ったって言ったら、
世界中の日本人がターゲットになる可能性がありますから、言わな
いですけれども、やはりお金が動