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2018/11/03(土) 19:00〜19:45 地球ドラマチック「ビッグベン 世紀の大修復プロジェクト」[二][字]


とても感動的な話を聞きました。
12時の鐘が鳴る時 彼の頬に
涙が伝うのを見て 私は驚きました。
彼は「この鐘の音が私にとって
どんな意味を持つか→
想像もつかないでしょうね」と言いました。
戦時中 幼い彼は父親と一緒に地下に隠れていて→
そこで BBCの放送を
聴いていたんだそうです。
地下にこもる人たちは ラジオから



ビッグベンの鐘の音が聞こえれば→
まだ望みはあると感じていました。
ビッグベンは希望を意味したのです。
彼は「その時の記憶が鮮烈に
よみがえりました」と言いました。
かつて 戦争に苦しむ人々に
希望をもたらした ビッグベンの鐘の音。
その音は ずっと変わらずに
鳴り響いてきました。
ビッグベンは今後の大修復の間も
特別な時には鳴ることになっています。
修復プロジェクトが始動してから
2年余りがたちました。
ようやく地盤調査の結果が出ました。
時計台の周辺の地盤は相当な重量の足場でも→
支えられる強度があることが
分かりました。
いよいよ修復プロジェクトが
大きく動きだします。
(レック)今日は重要な日です。→
まず あちらに作業員のための現場事務所を設置しています。→
このプロジェクトに関わる人たちの
宿舎などとして使われるものです。→
ビッグベンの周辺では
あらゆる動きが進んでいます。→
車両や歩行者の交通規制も始まりました。
ビッグベンは まもなく足場で すっぽりと覆われます。
この大規模な修復プロジェクトに
携わるのは→
熟練の大工 石工 屋根職人

メッキ職人など一流の職人たちです。
足場の設置が始まる前に
鐘を鋳造した会社のヒューズが→
鐘のひびをチェックします。
そこに見えているのが鐘のひびですか?
そう これが ひびです。
あちらに もう1か所あります。
ひびは1859年 ビッグベンが
最初に鳴らされた2か月後にできました。
ひびは 最初にハンマーが
鐘を打ったあとに できたんですか?
そうです。
私たちが鐘を造った年にできたものです。
「私たち」というのは つまり?
私たちの会社が昔 造ったわけですから。
私たちは ハンマーの重量を
250キロ以下にして→
鐘をつく際の距離を
10センチ以内にするよう提案しました。
しかし実際に設置されたハンマーは
500キロもの重さでした。
提案の2倍ですね。
しかも鐘をつく距離も15センチ以上でした。
1859年にひびが確認され ハンマーは
最初に提案したサイズに縮小されました。
以来 そのハンマーで鳴らされています。
助言どおりね。まあ そうですね。
最初から そうすれば良かったのに。
1863年 ひびの深さを調べるために鐘に穴が開けられました。
素人から見ると この小さなひびよりも→

開けられた穴の方がずっと大きな傷のように見えますが。
ひびの深さを確認するには
こうするしか なかったんです。
今なら超音波などで簡単に調べられますが
当時は他に方法がありませんでした。
どのくらいの深さですか?
手が入りますね。
5センチから8センチ以内ですね。
鐘の厚みは?23センチ。
つまり ひびの深さは1/3ほど。
分厚い鐘ですね。
これから鐘の内側に入って 当時のひびが
鐘の内側まで達していないかを→
目で確認します。 あなたもどうぞ。
わあ 大変そう。
2人は次の鐘が鳴るまでの間
内側を調べます。
はって入るんですね。
わあ 巨大な彫刻の中に入ったみたい。
内側には薄い膜のようなものがあります。
緑っぽいのは何ですか?主に炭酸銅です。
チョークの印も。
あれは私が書いたものです。
本当に?
ええ。 20年ほど前に。
この辺りにハンマーが当たるわけですね?
ええ ちょうど この外側にハンマーが当たります。
傷などの兆候は 何も見当たりませんね。
調査の結果は問題なし。
内側にも外側にも


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ikatako117