相談することにした。
だが 夫は
妻の入院には同意したものの→
娘を施設に預けることは
かたくなに拒んだ。
いや あのね…。
医師の本分はあくまで患者の治療にある。
しかし 友田は
家族の問題に 深く踏み込むことに→
全く躊躇しない。
絶対に譲れない信念がある。
だが 40分かけて説得したものの
父親は最後まで譲らなかった。
友田は 連携する地元の児童相談所に
その場で電話をかけ始めた。
家族を見守ってほしい。
繰り返し 頼む。
福井に戻ったあとも 友田は
家族のことを気にかけ続けていた。
追い込まれるほどに
周りが見えなくなり→
悪循環に陥る家族。
やがて孤立し悲惨な事態を招いてしまうケースを→
友田は幾度となく目にしてきた。
友田は再び 熊本に飛んだ。
(友田)お父さん どうも。
家族のために新たな提案を用意していた。
長女を施設に入れるのではなく
在宅ケアを利用しながら→
家族を立て直してはどうか。
心の底からの お願いだった。
はい。
「はい」でしょ? アハハハ!
30分後。
父親が 静かに語り始めた。
友田は その場で
支援センターに電話をかけ→
補助金の申請など 費用の相談に
乗ってもらえるよう頼み込む。
しつこく おせっかいを焼き続ける。
父親は はっきりと うなずいた。
家族は 一歩を踏み出した。
♪♪~(主題歌)
(友田)はい じゃあ
気をつけて帰って下さい。
は~い どうも。
(友田)全部 言って。 さらけ出して。はい。
誰ひとり 見捨てない。
友田は 傷ついた家族のため→
自分の信じた道を
まっすぐに進んでいく。
♪♪~
降りかかる困難から逃げずに正面から向き合って→
失敗を恐れずに
常に前向きにチャレンジする人。
これが 私のプロフェッショナルです。
♪♪~
おおお ホホホッ!
2018/11/05(月) 22:25〜23:10
NHK総合1・大阪
プロフェッショナル 仕事の流儀▽傷ついた親子に幸せを〜小児神経科医・友田明美[解][字]
ADHDや自閉症、虐待による心の傷など、子どもの“心”を診る小児神経科医に密着。「誰もが涙する」と言われる診察室とは?見れば、あなたの“子育て”が変わる。
詳細情報
番組内容
ADHDや自閉症、虐待による心の傷など、子どもの“心”を診る小児神経科医・友田明美(57)に密着。その診察室には切実な思いを抱えた親子が訪れ、友田との対話を通し、心の重荷を下ろしていく。友田は、虐待が脳に与える影響を世界で初めて実証し、研究の分野でも最先端を行く。児童相談所への相談件数が過去最多の13万件を記録する中、親子を励まし、時には10年以上にわたって伴走する友田の流儀に迫る。
出演者
【出演】福井大学教授…友田明美,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化