しくお願いします」
「よろしくお願いします」
「こちらには何頭ぐらい、馬いますか」「160頭ぐらいいます」
「今、なかなかいい馬ですね。毛
艶がピカピカで。
ちなみに今乗ってる方は、素人さ
ん?」
「大学生の会員さんですけど」
「様になってますね。あれをみるとワクワクしますね。
早く乗りたい早く乗りたい。ウハ
ハハ」
51歳独身、趣味が競馬の島田記者。
はやる気持ちを抑えつつ、まずは着替えから。
「どうです、乗馬ファッション、
決まってるでしょハハハ。
今日はバッチリ馬のネクタイで来
ましたから。
いきますよいきますよ、ハハハ」
乗馬ファッションに身を包みご機嫌の島田記者が、
まず案内されたのが。
「これが、乗馬シミュレーターです」
「いうなればマシーンなんですね
」
通称、「乗馬マシーン」。
馬の揺れがリアルに再現され、基本動作が体感できます。
「左足をかけてこのまま乗る」
「ちょっとね、うんうん大丈夫」
「お腹を前に出して、顎を軽く引
いて肩と頭と腰とカカトが
一直線になるようにちょっと頭が
出てますね」
「ちょっと前の方にすぼんでるよ
うにみえるので、
胸を開いて堂々と」
乗馬マシーンで30分。
正しい姿勢とバランスの取り方を、
みっちり学びました。
「おうおう」「大丈夫ですか」
続いて案内してもらったのは、
クラブハウス1階にある厩舎。
ここで160頭もの馬が飼育されています。
おや、島田記者、何やら発見。
「ちゃんと書いてますよ。来厩です、ライキュウでございます。
テンション上がりますよ、こんな
こと書かれた日には。
素晴らしい」
仕事を忘れそうなハイテンション。
ちゃんとリポートしてくださいよ。
「主婦の方多いです。
ふつうの主婦の方がヘルメットか
ぶって手綱引いてね」
レッスン生のおよそ7割が女性とい
うクレイン大阪。
50歳以上の方であれば、毎月先着1
0名に限り、
レッスン1回1620円で体験できるコ
ースもあります。
シニアでも気軽に乗馬体験ができ
る環境なんです。
競馬の話が出たところで、
かつて名を馳せた元競走馬が、ここにいると聞き
会いにいきました。
「これ、スゴイ馬なんです。アルナスライン
2009年の春の天皇賞で、2着に。
その前の日経賞という重賞で勝った馬です」
「すごい詳しすぎる」
競馬の話になると、うんちくが止まらない、島田記者。
そろそろ、レッスンパートナーの
馬と
対面する時間ですよ。
「いましたよ、いましたよ、私の馬」
「プライムです」
プライム君、26歳。
ヒトで例えると80歳以上のおじい
ちゃん。
「今日はよろしくお願いします」
「うなずいてる、ハハハ」
ようやくレッスン開始!
体験レッスンは原則、1回あたり45分ですが、
基本の乗り方をマスターするため、
2時間の特別レッスンを受けることに。
「あー動いた動いた、動きました
よー」
「これが常歩という歩き方です」
「やっぱり機械と違って、バランスとるの難しいですね」
といいつつ、馬への愛が人一倍強
い島田記者。
緊張しつつも、ゆっくり歩かせる
「常歩」や、
止めたりする初歩のステージは、3
0分でクリア。
続いて「軽速歩」のレッスン。
速歩で走る馬の揺れに合わせ、立ったり座ったりして
上下動の反動を抜く乗り方。
乗馬初心者の多くが最初にぶちあたる壁なんだとか。
「立ちましょうか。ちょっと怪し
いですね」
「立って、座る、立って、座る」
「だんだん怪しくなってきた。
続けること30分。