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2018/11/13(火) 23:55〜00:40 ブラタモリ「#117 有田焼、世界へ」[解][字][再]


(酒井田)左側の方に窯があります。あっ 窯! あるんですね。
これですね。

(酒井田)この辺は 私の子どもの頃からあまり変わらないところなんですけど。
十三代の時は もうちょっと
小さい工場だったんですけど→
私が…
なんか知らない建物があるなぁと思って…。
(笑い声)
これを回してたんですね。足で回してた 昔は。
こんにちは~。 お邪魔します。
お邪魔します。
ここが まず最初に
上げたり下げたりする…
…っていうのが大変なんですよ。
これ 触っても?よかったら。 はい どうぞ。
おお… う~ん。
あっ よろしいですか。
あぁ~。
ここまでくるわけですよ。
なんか…


そう それぐらいの かたさかな。
結構 細かいので気持ちいいですよね。
すご~い。
そう! 有田焼の粘土の原料は
なんと 石。
「陶石」といいます。
陶石を細かく砕き 水と混ぜて上澄みをこし取ると→
キメの細かい粘土になります。
この粘土から出来た焼き物を「磁器」といいます。
前回 タモリさんは→
江戸時代に陶石がとれた場所を見に行きました。
おぉ~!
うわ~!
実は 有田は 国内で初めて
陶石が大量に見つかった場所。
有田焼は そこから生まれた…
あの~→
小学校の時に 何で知ったのかな…→
ろくろで形をつくって陶器は出来たっていうのを→
かなり 俺 衝撃だったんですよ。
それで…
あっ… クルクル回転する。
SPの。
あれを持ってきて その上に…
で その辺…
もうちょっと茶色い…。
茶色い感じの。
これ ずっと触ってたいね。
(笑い声)
しかし 磁器の粘土には

大きな弱点があります。
キメが細かいため ろくろを回す時に
型崩れしやすいんです。
磁器の持ち味である
透き通るような質感を出すためには→
生地を薄くしなくてはなりません。
デリケートな粘土をどれだけ薄くできるか。
この400年 有田のろくろ職人は
技を磨いてきました。
これ ろくろですか?
これ ろくろです。
あぁ~。
(鈴田)だから…
この工房には 有田の焼き物づくりの
長年の経験が→
そのまま保存されているんですねぇ。
(鈴田)そして…
これは…
(鈴田)絵付けなんですよ。
見てみたいです。
今も世界をとりこにしている柿右衛門の絵付け。
次は いよいよ
その秘密を解き明かしましょう!
へえ~。
あぁ~。
細かいな これは。
印象的ですね。
そう 柿右衛門の絵付けの
最大の特徴は→
この「赤」なんです。

もともと有田焼は焼く前に 絵付けをしていました。
そのため 窯の高温に耐える
青の絵の具しか使えませんでした。
この常識を覆したのが 初代 柿右衛門。
焼き上がった器に直接さまざまな色をつける→
「上絵付け」の技法を
取り入れたんです。
そんな「赤絵」の魅力を
最大限まで高めているのが→
江戸時代から
有田で行われている工夫です。
うちはですね…
そう! 赤絵は 2つの作業ごとに職人が分けられているんです。
線や輪郭を描くのは「線書き」の職人。
柿右衛門の特徴とされる正確でありながら勢いのある線を→
生み出します。
その線の中に 色を塗り込むのは「濃み」の職人。
太い筆で濃淡をつけながら
やわらかく絵の具をのせます。
盛んに筆を振っていますねぇ。

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ikatako117

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