筆先にたまる絵の具の量を調整し微妙な濃淡を表現しているんです。
あぁ…。
あ~ そうなんだ。
すっごいな これ 一日中やってんだよね。
有田では こうした分業が全ての工程で行われています。
最初に見た ろくろも
実は サイズや形によって→
回す職人が決まっているんです。
職人がそれぞれの技を磨き上げることで→
長い間 品質のよい有田焼を
生み出せたんですねぇ。
柿右衛門さんは 実際に
どのような作業をしているのか。
今回 その仕事場を
特別に見せて頂くことができました。
ここで作業をしてるんですけど。
ほぉ~。
(酒井田)そういうスタイルなんです。
(酒井田)だから1人でつくり上げるっていうよりは…
そういう考え方で仕事してるんですけど。
全てのデザインを考え職人たちに指示して→
理想の作品を生み出す。
デザイナーであり 総合プロデューサー。
十五代 400年の伝統が→
柿右衛門さんの肩にかかっています。
私は もう
生まれた時から言われ続けてたんで…
(笑い声)
いや 大変! 俺は大変でしょうね。
まあ 一応ですね…
ああ そうですか。 いいですね。うれしいですね。
でも まだ分からないからですね…。
十六代!
こんにちは。
こんにちは。こんにちは。
赤絵の伝統を受け継ぐ当主と
技で応える職人たち。
「世界の有田焼」はチームワークに
支えられていたんですねぇ。
さて これは
十五代 柿右衛門さんが制作した大皿。
目を奪われるのは
やはり この鮮やかな赤です。
実は 有田の赤 つくり出すのが
とても難しい色なんです。
その秘密を探るため→
タモリさんは 再び有田の中心部へと戻ってきました。
(鈴田)もう ほんと この辺りは
もう 有田の… 中心地ですね。
中心といえども…
ええ まあ…
あっ そうですか。
はい。
え?
あっ!
はぁ… ああ ああ。
そうなんです。
その赤が 外に。
こう ポッポ ポッポ やってたんだ。(鈴田)はい はい はい。
(鈴田)これ 表示も。
あっ。赤絵町一丁目1番。
(鈴田)あっ そうです ここですね。
妙に。
私も これ知ったの 今日が初めてです。
あっ そうなんですか。
なんか うれしいですね。
うれしい。
(笑い声)
古地図にも「赤絵町」と記されているこの場所。
赤絵を専門とする職人たちが
集められていたんです。
(笑い声)
それは まあ…
絵の具は 大丈夫なんだ。
そうですね。難しかったんだ。
そんな難しい赤 一体どうやって
つくっていたんでしょう?
(鈴田)ここなんですけど。
ん?
そうなんですか。
こんにちは。こんにちは。
はい。
お邪魔しま~す。
いらっしゃいませ。
タモリさん いらっしゃい。
[外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]さんです。
そもそも…
難しいです。
ふわっと咲いているように見える。これ ベタッとしてるもんね。
この違いで
分かるんじゃないでしょうかね。
濃いとこから 薄いとこに…。
花びらの繊細な濃淡を描き出す この色。
「花赤」という絵の具が
使われています。
これこそ 有田焼で
最も重要な色なんです。
あれっ!
これですか?
はい。