＞＞何やら急に怪しげな雰囲気に。
＞＞こわっ、
ポスター。＞＞何なん、これ。
怪談。
え？
あなたに怪談語ります。
ほら。
１話につき１００円。
＞＞安。
＞＞誰、この方。
うつろしかたろうさん。
＞＞こわっ！
＞＞トキ、見て、
のぼりある、のぼり。
うつろしかたろうさん。
怪談売買所？
＞＞これこっちの怖い話も買ってくれるの？
いてはんの。
何？え？こわっ。
＞＞いや、怖い。何これ。
あっ、出た！
＞＞え？
こわっ。
＞＞あれ、すみません。
お兄さん、
しかたろうさん？
＞＞そうです。
＞＞さっきの看板の。
ポスター見たんですよ。＞＞ありがとうございます。
これなんですか。
＞＞読売テレビのｔｅｎ．っていう番組で、僕ら、藤崎マーケット
っていうんですけれども。
＞＞あー、どうも。
＞＞すんません。
＞＞存じ上げてます。
＞＞これ、鹿太郎さん、ちょっと
いろいろ聞きたいんですけれども。
＞＞はいはい。
＞＞買い取りっていうのは。
＞＞１００円お支払いいただいた
ら、
僕が今までいろいろ集めた怖い話
の中から１話語ります。
で、逆に、何か何か怖い話、怖い
体験を僕に語っていただいたら、
僕が１００円をお支払いするとい
う、そういうシステムで。
＞＞怖い話を語り合うという、
なんとも奇妙なお店ですが、実はこの方、
怪談好きの間では名の知れた怪談
作家。
長年にわたり聞き集めた不思議な
体験談をもとに、会談本の執筆、
さらに全国を周り、
怪談ライブの活動もしているのです。
＞＞なんでそういうふうになろう
と思ったんですか？
＞＞いやもう、ちっちゃいころか
ら、
怖い話とか大好きやったんですよ、
幽霊とか妖怪とか、そんなんが。
そんな本ばかり読みあさったりと
か、そんなテレビばっかり見たり
とかして、そのまんま大人になっ
て、気が付いたらこうなっていた
という。
そんな感じですね。
＞＞幽霊とかね、そういう見えな
いものに、
困らされたことって？
＞＞困らされたことですか？＞＞あります？
＞＞困らされたことはないですね。
＞＞基本的に幽霊とか出てくれたら、僕としてはすごくありがたい
ので、大歓迎なんです。
＞＞すぐしゃべれますものね。＞＞そうですね。
でも幽霊に困らされることはない
ですけど、
人間に困らされることはよくあり
ます。
＞＞え？
＞＞尼崎じゃないですか。尼崎の
子どもはね、たち悪いですよ。
＞＞あれ？どうしたんですか？
＞＞お金がなくなったら、ここに
来て、
怖い話あんでって、きのうな、う
ちにな、てんぐが出たからパンチ
でやっつけてん、はい、
１００円頂戴ってなるんですよ。ほんなんでね、結構ね、
尼崎の子どもにはたかられますね。
＞＞来ますよね、みんなね。
これまた、
しかたろうさん、テレビで言うたら。
＞＞えっ、あそこ行ったら、
今ぐらいの話で１００円もらえるのって話になりますよ。
＞＞いえいえ、だめなんですよ。
＞＞一定の審査基準ありますね、
本来は。
＞＞あります、あります。
＞＞これじゃあ、