人生最後の日々をあなたは どこで過ごしたいですか?
共に認知症を患う夫婦。
暮らしているのは…
全国に相次いで誕生している
終の住処です。
ところが この日 ここを
退居しなければならなくなりました。
あ~ そうですか。
今 こうした事態が相次いでいます。
一体 何が起きているのか。
人生100年時代に突入する日本。
介護が必要な人は
この先20年で 1.5倍に急増。
高齢者が最後の日々を過ごす
終の住処が→
大幅に足りなくなると
見られています。
解決の切り札として期待されているのが
サービス付き高齢者向け住宅。
通称 サ高住です。
国が建設に補助金を出し→
24万戸近くにまで急増しています。
国が主に入居を想定していたのは→
自分で動くことができる→
比較的 介護の手間がかからない高齢者でした。
ところが 今 想定していなかった現実に
直面しています。
看護婦さ~ん!
体の自由はきくものの→
認知症を患っている高齢者が
次々と入居。
もともと
サ高住の体制が手薄な中→
職員は 徘徊などの対応に
追われています。
簡単に職員を増やすこともできず
安全を守るために→
やむなく 一部の人に
退居を お願いする事態が→
起き始めているのです。
NHKは 全国のサ高住にアンケート調査を実施。
すると 経営上の重荷になるとして→
認知症の高齢者の入居を敬遠する所が少なくないことも分かってきました。
高齢者を選別するサ高住も現れました。
介護の負担が大きい人は→
たとえ 部屋が空いていても
受け入れないというのです。
終の住処が必要な高齢者たちが
さまよい始めています。
超高齢社会の
更に一歩先の時代に突入した時→
どんな老後が待っているのか。
「シリーズ 人生100年時代を生きる」。
1回目は「終の住処の現実」です。
人生100年時代。 阿川さん100歳というと どんなことを。
実は 私 最近 前期高齢者になりまして
65歳になって→
母が まだ生きてますけれども
やや 認知症入ってますが→
91歳で まだ元気でいて。
まさに 今 介護をされている。そうですね。
母は まだ自宅にいて→
私一人じゃないですけれども→
何人か きょうだいと
シフトしたり→
手伝って下さるご夫妻に
お願いしたりして→
うちで暮らしてますけども
もう ちょっと…
そうなんです。
そこで問題になってくるのが…
自宅で最後まで暮らせれば
それはいいんですけれども→
現実的には なかなか厳しいという状況が
生まれてきています。
それは 私も
そろそろ考えようと思ってるんです。
どこで死のうかなって。
こちら 例えばですね特別養護老人ホーム 特養。特養。
そうですね。 …といわれる施設です。
これは公的な施設なんです。
利用料がですね 比較的安いんですね。
ですが 入居待ちが36万人を超える。
つまり なかなか現実的に入ることが
難しい施設。安いから→
みんな入りたいけど…。
一方→
介護付有料老人ホームというのが
あります。 これは 民間の施設です。
利用料というのが 月に25万円。
これ 入会金みたいなのもあるでしょ?
そうなんです。
1,000万円を超えるような所もありますね。
ですので 年金だけだと
少し入るのが難しいかなという方も→
多いと思うんですよね。 そういった中で
切り札として出てきたのが→
サービス付き高齢者向け住宅
略して サ高住というものなんですね。
これ 私 知らなかったんですけど…。