3時間かけ、
ようやく…。
◆オーケー! できた~!
◆完成したベルトには
兄弟で考えたデザイン。
昔の文字で、
おじいちゃんの名前と
感謝の文字が。
◆おじいちゃん、何て言うんやろうね?
◆何も言えずに泣くのかな。
◆退院が近いおじいちゃん。
この日は、外出許可をもらって
自宅で晩ご飯中。
◆あっ、こんばんは。
◆だ…誰?
◆おじいちゃん、こんばんは。
◆見た事あるわ。◆お孫さんから依頼をもらって、
8ppyを届けに来ました。
◆えっ?
◆驚くおじいちゃんにいよいよ、


ベルトをプレゼント。
◆じいちゃんにか?
それはありがとう。
ああ、そら、おおきに。
ありがとう!
ありがとう、ありがとう!
◆これが感謝。
ここに大空、空って…。
◆ちょうどやわ。
おじいちゃん、きょうね、
サイズも、はかったんやな? きょう。
◆え? どこ?
はかった?
◆抱きついたとき。
◆病院で。
何でそんなん全然気がつかんかっ
た。
本当にありがとう。
うれしい。
じいちゃんの宝物にするわ。
◆ありがとうございます、
八光君、
ご苦労さまでございました~。
◆かわいらしいお孫さんでしたね。
◆なかなか、やっぱりうれしいですね、
8ppyを届けるというのは。
ただ、途中、つくっているところ、
あれ大変やったんですけれども、
大分、編集でこうなってましたけど、
僕もあれ、後ろで


タンクトップで
応援してましたんで、ずっと。
◆していない、していない。
◆タンクトップ、俺のやつ。
◆タンクトップは横山君やから。
◆あれは、僕も…。
◆タンクトップをいじるんじゃないよ。
でも横から抱きついて
はかったりとかして、おじいちゃん、喜ぶし。
◆ずっとへこんでたんですって、
おじいちゃん。
ほんまは明るくて、強いおじいち

ゃんやのに、寂しそうにしてたか
ら言うて依頼をいただきました。
◆錦野さん、
だんだんと年齢を重ねてくると、
やっぱりそういった子供たちの
そういうプレゼントとか夫婦でい
たわり合ったりとか、
そうなってくるんですよね。
◆僕なんか、
まだ孫が小さいから、だから、
あんなふうになっていただくのは
うれしいよね。
◆抱きつきに来て、サイズをはか
って、
ベルトをつくってくれる。
“スター錦野”というベルトをつ
くってくれるかもしれない
ですね。

◆バックルは星ですね。
◆モールス信号おもしろかったで
すね。
◆モールス信号、いいですね。
何で採用されなかったのかわから
ないわ。
◆ありがとうって。
おじいちゃんしか、わからない感
謝の言葉がね。
◆あれ、いいですよね。
◆ベルトではめられるわけですか
ら、
そういうのはいいと思いますけど。
さあ、津田君の津田君のビリケン
さんの用意が
できたみたいでございます。
◆また見るんですか!?
◆予定では、
違う方でさそうと思ったけど、横山君がどうしても津田君でって
言うたから…。

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