大山さぁは魂を売ったとか!そげんわけじゃなか!
おう!
(新八)やめちょけ 半次郎!
(桐野)刀は 侍の魂じゃ。
じゃっどん そんせいで→
西郷先生が作られた私学校にまで
ケチをつけられてたまるか!
政府の言いなりになるんじゃなか。
私学校のためじゃ!
しかと聞いた。
<突然の廃刀令を 私学校の生徒たちは耐えて受け入れました。→
父 隆盛は士族たちの行く末に→
かすかな希望を見いだしていたのだと思います。→
しかし 政府は立て続けに
士族の給金である金禄を廃止。→
追い詰められた士族たちは
次々に反乱を起こしました。→
政府は軍を出動させ
力で それを抑え込んでいったのです>
熊本や福岡で騒ぎが起きちょっ。
じゃっどん ここは太平じゃのう西郷どん。じゃっどな。
♪♪「アラヘイヤ サリコノヨ ヨホイヤ」
♪♪「アラヘイヨーホー」
♪♪「ハレ長月ぬてぃだやヨー」
すみよらん。よかよか 続けろ。
(新八)吉之助さぁ!
おお 新八どん。 どげんした?
すまんが すぐに私学校まで来てくいやい。
熊本から文が来た。
血の気の多か者たちが騒ぎだしちょっ。
分かった。 ちょっ行ってくっでの。
お気を付けて。
(新八)すんもはん。
(辺見)もう我慢できもはん!
また政府は 士族の訴えに耳も貸さんで→
力で ねじ伏せもした!
(一同)そうじゃ!
刀を奪われ 禄も召し上げられて→
政府は士族にどげんして生きろっちゅうとか!
熊本士族の叫びは 士族全ての叫びじゃ。
こんまま黙っちょったら政府の悪政は止められもはん。
今 立たんにゃ [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩は笑いもんじゃ!
同志の仇を討ちもんそ!
(一同)そうじゃ! そうじゃ!
桐野さぁ 何とか言うてくいやい。
動いたら いかん。
桐野さぁは ふぬけになられたようじゃ。何じゃち…。
桐野さぁには頼らん!
おいたちだけで やっど。(一同)おう!
よかか!
どけ! どかんか!
ああ…。
おはんらはまだ そげなこつをしちょっとな? ん?
篠原。
はっ。
おはんらは 私学校で心を一つにし→
よか二才を育てるために集まっちょっとじゃなかとか?
みんなで畑を耕し
こん[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩で共に生きていくち→
決めたとじゃなかとか?
そん約束は どげんした?
おはんらが立つことは 断じてならん!
じゃっどん いまひとつ聞いて頂きたかこっがあいもす。
何じゃ?
政府は こん私学校を潰そうち→
こん私学校に
密偵を忍び込ませちょいもす!
(一同)密偵…!?
そん手紙に書かれちょいもす。
大久保は 士族を見張るため
密偵を送り込んだち。
熊本も そん密偵に潰されたち。
汚か…。
おはんらは 戊辰の戦じゃ敵じゃったな。→
敵じゃったな!
(騒ぐ声)
やめんか! みんな同志じゃなかですか!
かばい立て無用。 さては わいも…!
たくさんじゃ!みんな どげんしたとじゃ!?
こいでは政府に潰される前に
おいたちが潰れてしまっど!
(笑い声)
あ~ こんやっせんぼどもが!
ん? ないを
ゴチャゴチャ ゴチャゴチャと。
よう考えてみい? 密偵がおったところで
ないか困るこつがあっか? うん?
おいたちは ここで調練し
畑を耕し 学問に励んじょっだけじゃ。
密偵に探られたところで
痛くも かゆくもなかどが?
分かったな?
(一同)はい。
(新八)解散じゃ!
どけ! どけ!おはんら 返事をせんか!
(一同)はい!
イノシシを追い立てよって…。
失礼いたします。
(川路)鹿児島の件です。
(ため息)