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2018/12/24(月) 11:00〜11:50 NHKスペシャル選「人生の終(しま)い方」[字]


余命僅かと知り 葬儀などの準備も全て自分で調えました。
それでも

まだ何か やり残している事が→
あるのではないか。
そんな思いが消えませんでした。
高校を卒業後 郵便局員として
40年余り勤め上げた 団塊の世代。
責任感が強く
生真面目な父親でした。
唯一の息抜きが
職場の書道クラブの活動でした。
がんが見つかったのは3年前。
定年後 妻と旅行しようと話していたやさきの事でした。
夫として 父親として
最期に何を残せるのか。
声も出せなくなった今→
家族への思いを手紙にする事にしました。
これまで
口に出しては言えなかった→
家族への思いです。


2週間後 息子と娘を呼びました。
お母さんも 初めて… 3人とも。
「お母さん 定年退職してこれからという時に→
こうなってしまい ごめん。→
これまで 四十数年も いろいろ尽くしてくれて ありがとう。→
2人で 恥ずかしくない家庭を
作ってこられましたね。→
一番の思い出は
自分が親になった時。→
生まれてきた政弘と真紀を
初めて見た時は→
感動ものでした。→
自分が しっかりしなきゃと感じました。→
今は 2人とも よきパパとママ。→
もう安心です。→
人生に悔いはありません。→
ありがとう」。
(すすり泣き)
思いを手紙に込めた桑原さん。
ひとつき後。
今日まで 本当にお疲れさまでした。
家族に見守られながら→
穏やかに息を引き取りました。
残された 妻のチヨエさん。
桑原さんの手紙が 今を生きる支えになっていると言います。
♪♪~
ちゃんと考えて 伝えてくれれば受け取った人にとっても→
力にもなり支えにもなるんですね。
まあ 私も かみさんそれから 子ども 孫 ひ孫→
それから弟子… 弟子はいいです

そんなものは 何だって。
あるいは 友達や何かに
何と言っていいか→
これはまた 難しいですね。
実は私も 人生を終うのは→
まだまだ
80年ぐらい先ですけれども→
その時になって
慌ててもいけませんですから→
今から 真剣に
考え始めているんです。
杯を高々と上げたいと思います。
乾杯!
(一同)乾杯!
落語家など 200人以上が在籍する落語芸術協会。
桂 歌丸さんは
その会長を務めています。
本日は お忙しい中
厚く御礼を申し上げます。
ごゆっくりと お過ごしになって
頂きたいと思います。
(拍手)
終い方を考えるようになった歌丸さん。
きっかけは 亡き友と交わした
ある約束でした。
7年前に亡くなった…
豊かな表現力で人気を集めた古典落語の名人でした。
「よそう また夢になる」。
(拍手)
同世代だった2人。

50年以上にわたって切さたく磨してきました。
圓楽さんは 亡くなる前→
突然 歌丸さんに電話をかけてきました。
そして たったひと言
絞り出すように言いました。
「歌さん 頼む」って言った
言葉の中には→
いろんな頼むが
入ってた訳ですよね。
お時間でございます。
(拍手)
以来 亡き友に託された
落語界を背負う歌丸さん。
あ~ いて。
しかし 間もなく80歳。
幕が下りると
待っているのは車椅子。
腸閉塞など さまざまな病気で
入退院を繰り返し→
肺にも病を抱えています。

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ikatako117

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ikatako117