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2018/12/24(月) 11:00〜11:50 NHKスペシャル選「人生の終(しま)い方」[字]


あと おうちまで1時間だよ。
小熊さんは 休みの度に
子どもたちと出かけ→
スポーツやキャンプなど
さまざまな事を教えてきました。
(由美子)

立ってごらん 立ってごらん!
お~!
♪♪「げんこつ山のたぬきさん」
♪♪「おっぱいのんで ねんねして」
パパ… パパの事 撮影。
毎年 親子で行っていた スノーボード。
海ノ介くんは今は 一人で練習に励んでいます。
検定会を行います。
自分が挑戦する事でパパを元気づけたい。
海ノ介くんは 大人でも難しい
試験に挑んでいます。
(海ノ介)海も頑張るからって。
ただいま。
イエイ。
イエイ。
(小熊)ぎりぎりじゃん。
スピードが…。
自分は もうすぐ
子どもたちのそばにいて→
何かを教えたり 励ましたり
できなくなってしまう。
残された時間の中で→
どうしても伝えたい事がありました。
この先 どんな困難に直面しても→


「立ち向かう事 あきらめない事」。
小熊さんは 携帯電話に
メッセージを吹き込もうとしました。
しかし 何と言えば
幼い子どもたちに伝わるのか→
言葉が見つかりません。
若くして 人生をどう終うか迫られる小熊さん。
どんな言葉を残せばいいのか
探し続けています。
大切な家族に 何も残せないと
悩む人もいました。
50年間 一人で居酒屋を
切り盛りしてきました。
世話好きで 常連客から
お母さんと呼ばれてきました。
(せきこみ)
1年前 末期の肺がんと診断された高松さん。
激しい痛みがありますが
入院はしないと決めています。
理由は 娘の悦子さん。
軽度の知的障害があり→
一人残していくのが
心配でしかたないのです。
高松さんは 女手一つで
悦子さんを育ててきました。
頼れる家族はおらず→
いつも店に悦子さんを連れてきていました。
店で食事をとらせ
客たちにも紹介してきました。
しかし 去年 店を閉め→

今では訪れる人はほとんどいません。
2週間後 高松さんの容体が急変。
痛みに耐えきれず緊急入院しました。
悦子さんは
毎日 お見舞いに訪れました。
大丈夫? 大丈夫?
大丈夫?うん 大丈夫。
最後まで 自分の体より
娘の事を気にかけていた高松さん。
ひとつき後 心残りを抱えたまま
息を引き取りました。
しかし 高松さんの思いを
受け止めた人たちがいました。
献杯。
(一同)献杯。
かつての常連客 50人です。
悦子さんを励ますためにしのぶ会を開きました。
ありがとうございます。
頑張って下さい。
えっちゃん頑張れ。 しょうがない。
順番だから いいんだよ。
悦子さんを案ずる
高松さんの姿を→
常連客たちは
ずっと見ていたのです。
(拍手)
娘に何も残せなかったと悔やみながら旅立った高松さん。
支える人の輪を残していました。
「立ち向かう事 あきらめない事」。
それを子どもたちに

どう伝えればいいのか。
悩み続けてきた小熊正申さん。
これまでにないほどの激しい痛みに襲われていました。
この日は
海ノ介くんの10歳の誕生日。
でも 起き上がる事ができません。
うん。
体力は 限界に近づいていました。
小熊さんは ある決断をしました。
残された力を振り絞って→

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ikatako117

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ikatako117