巨大なサメがいるかもしれない。
手ごわいイタチザメや
ホホジロザメがいたら どうしよう？
相手は アイラより ずっと大きいのよ。
専門家のアドバイスに従えば５歳の子どもを危険にさらすことなく→
確実に 安全な範囲で
サメに近づけることができます。
大丈夫よね。
この日のお目当ては ネムリブカです。
♪♪～
ガイドのパブロは ネムリブカの居場所を正確に知っています。
大きさは １．５メートル以上→
食欲旺盛な捕食者ですが幸い 夜間にしか狩りをしません。
大半のサメは 泳ぎながら
呼吸をしますが→
ネムリブカは 静止しても 呼吸できるため
日中は大概 海底でおとなしくしています。
世間では よく こう言われます。
「よき親は 我が子に自分が その年だった頃よりも→
多くの世界を経験させるべきだ」と。
アイラがサメと触れ合えて よかった。
（タム）どうだった？
いっぱい いたよ。（タム）わあ すごい！
びしょぬれで ハイタッチできない。
（タム）アハハハッ。
サメを身近な存在として
保護するためには→
その複雑な生態を
理解しなければなりません。
ガラパゴスは 世界でも
サメが集中するエリアですが→
ここでも まだ サメの科学的研究は
始まったばかりです。
モンティは ある珍しいサメの調査に
参加しました。
研究者たちが追っているのは 小さくて
臆病で 体に斑点の紋様がある→
ガラパゴスネコザメです。
（マックス）タイミングが重要です。 海中でサメに触れる時間を最小限にしないと。
ああ。
与えるショックをできる限り 少なくしたい。
研究チームは ２０１５年以来→
このサメが ガラパゴスの固有種かどうかを調べています。
それを証明するためには
ＤＮＡサンプルが必要です。
一時的にサメを捕獲して 採取します。
ガラパゴス諸島は 南国の楽園で 海は透明 かつ 穏やかだと思われています。
しかし 実際には
このように 強い海流があり→
海底火山の上で 渦を巻いています。
海に潜るのは 大変な挑戦なんです。
ガラパゴスネコザメは ほとんどの時間
岩陰に身を隠しています。
しかし いざという時には
俊敏さを見せます。
１匹 捕獲しました。
♪♪～
血液中の性ホルモンの濃度は
サメの成熟度を明らかにします。
チームは 採取したＤＮＡを
他のサメのデータと比較し→
ガラパゴスネコザメが
固有種であるかどうかを調べます。
サイズを測り 写真を撮ります。
体の紋様は 人間の指紋のように個体ごとに異なります。
捕獲してから 終了するまで
６分間でした。
♪♪～
小さなサメの調査に これほどまでに力を注ぐのは なぜですか？
私たちは この海にいるサメの行動や
生息場所 移動ルートなどについて→
理解し始めたばかりです。
世界には ５００種類以上のサメがいますが→
私たちは まだ見つかっていない
新種のサメを探しています。
サメは 謎の多い生物です。
絶滅の危険が迫っている種がいるからこそ→
その生態や生息場所を
突き止めておく必要があります。
ガラパゴスで サメの調査に奮闘する
科学者たち。
彼らの努力は 生存の危機にある
サメの未来を救う→
大きな力となるかもしれません。
ホールズ一家のガラパゴス滞在ももうじき ３か月。
離れて 離れて。
地元の人たちのように暮らし 島の生物と互いの世界を分かち合う術を学びました。
（モリー）
う～。 あっちに見えるのは ペリカン。
モンティは これから
またとない貴重な機会を迎えます。
ウォルフ島とダーウィン島での
サメの遠征調査に参加するのです。
私は５０歳ですが ウォルフ島とダーウィン島に憧れて
もう ４３年になります。
モリー！
一方 子どもたちは イギリスの学校に→
戻らなくてはなりません。
帰りも また 長旅よ。
モンティは 調査への旅支度