サルたちは こうして虫よけをしているのです。
♪♪~
ようやく リラックスして昼寝ができます。
(虫の音)
ジャングルに生息するほとんどの動物にとって→
虫の大群は やっかいな存在です。
一方で それをありがたがるものもいます。
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ハナカマキリです。
ハナカマキリが生息するのは
東南アジアのジャングル。
見た目も 動きも 花そのものです。
虫は その姿に つい惹きつけられてしまいます。
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捕獲するには 獲物に5センチ以内に近づいてもらわなければなりません。
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ハナカマキリは 雨のあと 日没までの数時間の間 延々と狩りを続けます。
(時計の音)
ようやく 日が暮れようとしています。
(時計の音)
暑さと湿気が 落ち着き始めました。
(時計の音)
ある動物にとって 日没前の暖かいひとときは 極めて重要です。
(鳥の鳴き声)
あのミユビナマケモノが 沈みゆく太陽と競争をしています。
目的の葉には まだ到達できていません。
代謝のスピードが遅いため 気温が下がれば下がるほど 動きが鈍くなります。
日が沈むまで 1時間もありません。
ペースを上げる必要があります。
見た目には
分かりにくいかもしれませんが→
フルスピードで移動する
ナマケモノの姿です。
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4メートル移動するのに 1分かかります。
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無事に セクロピアのみずみずしい若葉にありつきました。
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ナマケモノの食事のほとんどはこうした葉です。
生きるために必要な栄養をとるには
おなかいっぱい 食べなければなりません。
ナマケモノは
その動きと同じく消化のスピードも とても ゆっくりで→
排せつするまで 1週間以上かかります。
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(時計の音)
夜。 夜行性の捕食者たちの時間がやって来ました。
東南アジアのジャングル。
小さいながらも 優れた夜行性のハンターが生息しています。
メガネザルです。
大きさは テニスボールほど。
見た目のかわいさに
だまされてはいけません。
ジャングルで 最も凶暴な
捕食者のひとつです。
メガネザルは 暗闇で狩りができるよう
驚くべき進化を遂げました。
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片方の眼球だけで 脳と同じくらいの大きさをしています。
夜間の視力は 人間のおよそ100倍も
優れていると考えられています。
耳も 多方向に 自在に動かせます。
(虫の羽音)
どんな獲物も 無事に
通り過ぎることなど できません。
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カエルのように 長い脚も強力です。
跳躍距離は 体長のおよそ60倍。
5メートルもの距離を ひとっとびします。
昆虫にとっては まさに悪夢です。
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メガネザルは 肉食に特化した霊長類です。
日没から日の出までこの小さな捕食者が→
東南アジアのジャングルを
飛び回っています。
(時計の音)
中米 ベリーズのジャングルのキャノピーを支配しているのは→
ある恐ろしいネコ科動物…。
マーゲイです。
大きな目で 暗闇で得られる光を
最大限に活用します。
また 長いヒゲのおかげで 暗闇でも
行く手を確かめながら→
進むことができます。
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マーゲイは 毎晩 食料を求めて
縄張りを 15キロも歩き回ります。
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獲物です。
マーゲイは 鋭い感覚を駆使して
獲物に狙いを定めます。
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4メートルのジャンプ。
見事に捕まえました。
このマーゲイのメスには生後10週間の子どもが 2匹います。
子どもたちのために
夜通し 食料を運び続けます。
(時計の音)
中央アメリカのジャングル。
ヤブに隠れて ある捕食動物が