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（時計の音）
自然界では…。
一日 ２４時間 全ての瞬間に
ドラマがあります。
（時計の音）
今 この瞬間にも あらゆる生命が極限にまで追い込まれています。
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地球上の自然あふれる場所に生息するさまざまな野生動物。
活動する時間帯も ばらばらです。
それぞれの動物が 一日のうちで最も活動的な時間を どう過ごすのか。
その能力を発揮する
決定的瞬間を見つめます。
太陽の光が降り注ぐ時間帯に
本領を発揮するものもいれば…。
夜の闇で生き抜くために
進化したものもいます。
一日２４時間の物語を通して→
自然界の生活リズムを明らかにしていきます。
今回の舞台は ジャングル。
世界各地のジャングルに生息する野生動物を見つめます。
そこには 限られた活動時間の中で
必死に生き延びている動物たちがいます。
ジャングルの２４時間に密着します。
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（時計の音）
地球上に点在する ジャングル。
ここでの生活のリズムは
ある１つのものに左右されます。
太陽です。
毎朝 日の出とともに ジャングルはラッシュアワーのピークを迎えます。
ジャングルには 地球上の種の半分以上が
生息しています。
そのため ジャングルは 自然界で 最も
活気にあふれた生息地となっています。
動物たちは 競うように
一日をスタートさせます。
南米エクアドルのジャングルでは→
ある動物が 体を動かすために太陽の光を必要としています。
ハチドリです。
体の小さなハチドリは サイズからすれば地球上 最速の鳥のひとつですが→
夜明け前の姿からは
とても そうは思えません。
ハチドリは 夜間は休眠状態に入り→
体の機能を休止させることで寒さをしのぎます。
そして 気温が上がると
再び 動き始めます。
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翼を広げることで 体の内部の体温を上げていきます。
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飛ぶ準備が整うまで ３０分ほどかかることもあります。
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準備が整ったら まずは 朝食です。
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ハチドリは 翼を １秒間に最大 およそ８０回も→
羽ばたかせることができます。
心臓の鼓動は １分あたり １，０００回以上。
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代謝のスピードが速いため→
毎日 体重の半分もの量の
蜜を吸わなければなりません。
しかし 朝から蜜を欲しているのは
ハチドリだけではありません。
空中戦が始まります。
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ハチドリの勝利です。
ジャングルで生き延びるためにハチドリは→
一日 １，０００以上もの花の蜜を
吸わなくてはなりません。
（時計の音）
太陽の光で ジャングルがあたたまり始めると→
ラッシュアワーは終わりを迎えます。
（時計の音）
葉が生い茂るキャノピーの下では
気温と湿度が上昇しています。
ある家族にとっては
食料探しを始める時間帯です。
マングローブが生い茂る
中米コスタリカのジャングル。
ノドジロオマキザルが 絶妙な
タイミングで 遅めの朝食にありつきます。
ジャングルに なんと シーフードビュッフェが
出現しようとしています。
毎朝 潮が引くと
何百もの貝が 地表に現れます。
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問題は どうやって 貝を開けるかです。
（たたく音）
外側の殻は 岩のように硬く噛んで穴を開けることも→
手で こじあけることもできません。
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そこで 貝の弱い部分を見極め
繰り返し たたきつけます。
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たたきつけることで 殻を閉じている貝の筋肉を弱らせるのです。
（たたく音）
結果は…。
ノドジロオマキザルの一家は
これから 数時間→
シーフードのごちそうに ありつきます。