テロリストと呼び→
市民に協力を求めた。
(銃声)
この23日 ゼレシュは→
テレビ局に近い地下鉄の駅から撮影を始めている。
駅は 銃撃戦で傷ついた人々のための
臨時の病院となっていた。
医師も 看護する人も
全て ボランティアである。
しかし ここには 薬も血液も届かない。
市街戦は市民に 多くの犠牲者を出した。
(銃声)
地下鉄やビルの入り口では→
武器を手にした市民が
24時間体制で 警戒に当たった。
(銃声)
(銃声)
テレビ局は テロリストたちの
大きな攻撃目標となった。
救国戦線は ここを守るため
市民の協力を呼びかけていた。
駆けつけた市民たちは→
武器や爆弾を持ち込む者がいないか→
厳しい検問を行っていた。
共産党本部の司令室で夜を明かしたチョバヌは→
23日朝から 市内を撮影している。
(銃声)
(銃声)
(銃声)
チョバヌのカメラは 午前11時過ぎ
再び 司令室に戻った。
この日の司令室で→
中心となって指揮に当たったのがマジルである。
マジルは 前日に自宅軟禁を解かれ→
大集会での演説で喝采を浴びた人物である。
銃撃戦が始まって以来
さまざまな情報が交錯していた。
外国から
チャウシェスク派を支援するため→
テロリストが入ったという情報や→
共産党本部から 一斉に戦車が引き揚げるという噂も流れた。
そして ソビエト軍が→
ルーマニア国内に入ったという連絡がマジルのもとに届いた。
(クラクション)
23日 午後6時自由ルーマニアテレビは→
「チャウシェスク前大統領と
エレナ夫人が→
国軍によって逮捕された」と発表した。
この特別軍事法廷は 2人に対し→
大量虐殺 不正蓄財などの罪により
死刑を宣告した。
12月24日 クリスマスイブ。
ブカレスト市内の至る所で→
一般市民や学生は テロを警戒し
厳重なチェックを続けていた。
地方から支援に来た人々は
地下鉄のホームに寝泊まりしていた。
(サイレン)
(銃声)
市街戦は まだ続いていた。
(銃声)
この日 ゼレシュは
共産党本部の中にカメラを入れた。
そこでは チャウシェスクが残した罪を
洗い出す作業が進められていた。
本部の一室には→
チャウシェスク派のテロリストが捕らえられていた。
大統領の逃亡後
彼らは 市内を転々としながら→
執ような攻撃を繰り返していた。
カメラは この建物に残された食料を丹念に撮っている。
一般市民の口には
絶対に入らないものが→
次々に見つかった。
缶詰。
コーヒー豆。
そして チーズ。
♪♪~
もう一人のカメラマン チョバヌは→
クリスマスを迎えた
ブカレスト市内で→
戦闘の傷痕を記録していた。
♪♪~
♪♪~
テロリストの逮捕は続いた。
(口笛)
市民が 抑えきれない怒りをぶつける光景が 随所で見られた。
12月26日
救国戦線評議会は 新指導体制を発表。
暫定政権が誕生した。
首相は ロマン。
イリエスクは 評議会議長に就任した。
同じ12月26日→
チャウシェスク前大統領と
エレナ夫人の 処刑が発表された。
これを機に チャウシェスク派の抵抗は
収まっていった。
撮影を始めて7日目
ゼレシュは また地下鉄の駅を訪れた。
構内は