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2019/01/27(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル「ベイリーとゆいちゃん」[字]


育て続けました。
変化が現れたのは
実験開始から およそ6年。
6世代目のことです。
キツネは 人を怖がらないどころか甘えるしぐさを見せるようになりました。
その理由は何か?

研究者が血液を調べたところ→
攻撃性をうみだす コルチゾールという
ホルモンに 変化が現れていました。
普通のキツネに比べると
コルチゾールの値は およそ半分。
これが人なつっこさの理由だと
考えられます。
16世代目になると
見た目まで 犬のようになりました。
耳が垂れ下がるものや
尻尾が巻き上がるものまで現れました。
こうして生まれたのが
この人なつっこいキツネです。
現在 56世代目。
新たな変化が現れています。
なんと 人間の指示を理解し
コミュニケーションが取れるのです。
ほら 研究者の指示で伏せをしました。
そして お座りも。
その秘密は脳にあります。
記憶や学習をつかさどる海馬という場所に→
ある変化が起こっていました。
海馬では新しい神経細胞が生まれることで→
記憶や学習の能力が高まります。


人なつっこいキツネは→
新しく生まれる神経細胞が
通常の およそ2倍。
脳が若々しい状態を保っているおかげで→
記憶や学習の能力が高まっていたのです。
同じことが オオカミでも→
長い年月をかけて起こったと考えられます。
祖先は 何世代にもわたって
穏やかなオオカミを選んで育てました。
オオカミは 人間のそばにいれば
食べ物が手に入りやすくなります。
人間にとって オオカミは
外敵の接近を知らせてくれる→
ありがたい存在でした。
助け合いながら一緒に暮らすうちオオカミは犬に進化しました。
こうして 種を超えて
絆を深める特別な仕組みが育まれ→
切っても切れない仲になったのです。
引退を間近に控えたセラピー犬のベイリー。
おや? ここはどこでしょうか?
この日は病院を離れて 犬専用のトレーニングジムにやって来ました。
人間でいえば 80歳。
最近 足の筋肉が弱り歩くペースが落ち始めています。
ゆいちゃんを支えるためにも
こんな努力を続けていました。
さあ もうちょっとだ。
ベイリー頑張れ もうちょっとだ。
腸の大手術から5日。
ゆいちゃん新たな苦しみと闘っていました。
つらいのは ヒリヒリとした喉の渇き。

腸が働きを取り戻すまで点滴で栄養はとれますが→
口からは 一滴の水さえ飲めません。
ゆいちゃんが楽しみにしていた水を飲めるはずの日です。
でも 胃からつながる袋に
たくさんの消化液が たまっています。
腸が まだ働いていない証拠です。
水を飲むのは 見送りになりました。
完全に もう閉鎖されてるよ。
「今 忙しいです」みたいな。
ゆいちゃん
誰からの問いかけにも反応しません。
ベイリーです。
透明になったらって? そうかそうか。
看護師が ゆいちゃんに声をかけます。
水を早く飲めるようになるためにはなるべく体を動かし→
腸の働きを促す必要がありました。
でも 術後の痛みが まだあってゆいちゃんは歩きたがりません。
短い距離の移動でも
車いすに頼ってしまいます。
うん? …うん?
おっ。
ゆいちゃん
おそるおそる立ち上がります。
ベイリーのあとについて
歩き始めました。
数歩歩くと立ち止まる ベイリー。
必死についていく ゆいちゃん。
あんなに歩くのを渋っていた ゆいちゃん。
50メートル以上ある病棟の周りを1周できました。
「ベイリーと一緒に

ナースステーションの周りを一周した。→
とても痛かったけど
ベイリーが一緒にいるからがんばれた。→
ベイリー ありがとう」。
ベイリーから始まった医療現場への本格的なセラピー犬の導入。
今 全国に広がりをみせています。
モカ。 モカ。モカ~。
この病院では リハビリを行う患者に
犬が付き添います。
脳梗塞で右半身がまひし→

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