と述べました。
元巡査の責任能力を争う今回の裁
判。
あすは、
精神鑑定を行った鑑定人が出廷し、証言する予定です。
>>では中継でお伝えします。
大津地裁には取材を続けている江坂記者がいます。
江坂さん、きょうの被告人質問、
元巡査、どんな様子だったんでし
ょうか。
>>きょうの被告人質問では、元
巡査は時折、声を詰まらせながら
も、はっきりとした口調で話して
いました。
受け答えはしっかりとしていまし
たが、きのうより声はやや小さく、
表情もこわばっている印象でした。裁判は先ほど終わっていまして、
裁判の後半では、元巡査の母親が
証人として出廷していました。
母親の様子は遮蔽があってこちら
からは見えませんでしたが、母親
が話し始めると、
元巡査は涙を流していました。母親は、
元巡査は3人きょうだいの中でも
一番優しい子だったと話していて、
警察官になったときは大変うれし
く、
自慢の息子だと思ったと話してい
ました。
弁護側から事件のことを聞かれる
と、
電話に出た元巡査から、お母さん、
ごめん、
死ぬわと電話があり、
死んだらあかんと声をかけたと話していました。
また、お父さん、
お母さんのことまでぼろくそ言われ、我慢ならんかった、
殺す気はなかったと話していたと
いうことです。
さらに弁護側からは、
事件を防ぐにはどうすればよかったかと聞かれると、
愚痴や相談を聞ける環境を作って、
気付いてあげられればよかったと涙ながらに話していました。
裁判では、
元巡査が、優秀な兄や妹に対して、自分が劣っているという、
劣等感があったことに加え、警察
官になったが叱責され、
誰にも相談できずに追い込まれて
しまったことなどが重なっていた
という、
元巡査の心理状況が少しずつ明らかになってきました。
中継でした。
>>中継でお伝えしました。
いろんな心理的な状況は明らかに
なってきていますけれども、
これからどう防いでいくのかです
よね。
>>こういう危険な精神状態にな
ったとき、
やっぱり常時、
拳銃を携帯していることが、これは原因だったら考えないといけな
いかなとは思いますね。
>>地域を守る、西田さん、交番
なんですよね。
>>だからたぶん、
ちゃんと頑張りたいっていう気持
ちも、もちろん、今お話聞いてる
とあって、でもその裏腹に、もっ
とこうしたい、
もっとできるはずだっていう気持
ちの、
何かすごく、
自分でも整理がつかないような状態だったんだなっていうのが伝わ
ってきて、そのへん、じゃあ、い
ざ、
裁判となると、
すごい難しい争点だなという気はします。
>>もちろん、叱責されることっ
て誰でもあると思うんですけれど
も、この組織の中で教育の在り方
とか、
そういうところをどう変えていく
のかというのも対策の一つだと赤
堀さん、思うんですが。
>>やっぱり警察官が拳銃を持っ
ているのは、国民の生命と財産を
暴漢から守るためなんですね。
採用のときに本当に拳銃を持たせ
て、
警官として持たせていい人物なの
かというところをもっとしっかり
精査していかないと、こういった
事件っていうのは防げないと思う
んで、本当、採用のところ、
そこのスクリーニングどうだったのかなっていうような気がしてい
ます。
>>もちろん、
これからも拳銃を装備した実習っ
ていうのは、小島さん、行われて
いくんですよね。