(マリア)ねえ?
(隊員)いえ。
(マリア)じゃあ…。
(隊員)落ち着いて。
<だが…>
<その未明 ガンテ通りから
1.5km 離れた 場所で…>
<さらに…>
<翌朝になっても異臭は 強まる 一方>
<高まる 不安の声に
消防本部の…>
(本部長)調査の結果
下水道の水から→
化学物質が 検出されました。
(本部長)ええ。
<ヘキサンとは 可燃性の液体>
<その においや 性質はガソリンに 極めて 似ている>
<大豆油など
食用油の抽出に 利用され→
グアダラハラ 郊外の工場で
使用されている 物質だった>
<こうして…>
<消防署の 本部長は→
マンホール 内部の 調査を行う
消防士らを残し→
ガンテ通りから 撤収>
(男性)何とも なくて よかったな。行ってくるよ。
(マリア)そうね。
いってらっしゃい。
(男性)じゃあ。
(妹)よかったね。大丈夫みたいで。
(ソコロ)においも 早く
収まると いいんだけどね。
(ソコロ)ちょっと…。
(ソコロ)駄目。
(妹)はいはい。
(ソコロ)うん?
(ソコロ)あっ。
(ソコロ)あっ。
<爆発の威力は
すさまじいものだった>
<2つの通りにある
下水道の 本管に沿って→
町を 破壊>
<その波は3分も 経過しないうちに→
通りを 13kmにわたって 進んだ>
<目撃者の 証言によればすさまじい ごう音の後→
崩壊した 道路から 天高く
炎が 立ち上ったという>
<さらに 爆発の衝撃で→
沿道の建物はことごとく 破壊され→
自動車は 爆風で
屋根にまで 吹き飛ばされた>
<その後も 断続的に
小規模な爆発が 発生>
<およそ 4時間半後に
ようやく 収まった>
<1万5,000人が
家を失う 大惨事となった>
(たけし)一瞬で 市民の
平和な生活を 破壊した…。
(たけし)いったい なぜ
悲劇は 起きたのか?→
そこには 幾つもの 不幸な偶然。
(たけし)そして ある 恐るべき真実が→
秘められていたのです。
(剛力)メキシコ 西部の美しい町を 襲った→
前代未聞の 爆発事故。→
その原因とはいったい 何だったのか?
(設楽)いや。 怖いね。
(ホラン)みんなが みんな→
異変に
気付いてたのにも かかわらず→
こんなにも 犠牲者が
出たっていうのは 苦しいですよね。
(設楽)恐ろしいよね。
13kmに わたって 爆発が→
ババババババッて
なってくるっていう。
(日村)囲まれたって感じだもんね
その中に いる人たち。
(益若)あのとき 何で 市の方は
「安全です」とか。
(日村)ねっ。
(益若)ちょっとでも→
促すというか。 「もしかしたら
危険かもしれないので」って。→
なぜ あのとき…。
(設楽)何か おかしいよね。→
市の人の対応が ちょっとね。→
でも ガスの におい したりさガソリンの におい したり。→
水道 使って ガソリン臭かったら
ちょっと。
(益若)もう ヤバいですね。
(日村)終わりでしょう。 普通はね。
<最初の爆発から 3分後には
事故現場に レスキュー隊が到着>
<生存者の捜索 救出作業が
行われた>
<爆発に 巻き込まれた