グアダラハラに 派遣>
<原因を 突き止めようとした>
<だが ガソリンが…>
<しかも…>
<ところが…>
<異常な事態に いち早く
気付いた 水道局の職員が…>
(職員)すぐに 住民を
避難させるように→
手配してください。
<市に 爆発の危険性があると訴えた>
<しかし 彼らが
避難命令を出すことは なかった>
<いったい なぜか?>
<こんな分析をする専門家が いる>
<A社は 巨大な国営企業で
収益の 40%>
<実に 国家予算の 10%に当たる
金額を 政府に納めていた>
<そのA社が ガソリン流出を
公表していない中→
もし 避難命令を出せば→
彼らが 非難の矢面に立たされることになる>
<市民の中にも
同様の考えをする者は→
少なくないという>
<1万5,000人が 家を失った痛ましい事故>
<このニュースは 当時 日本でも
大々的に 報道された>
<その後 A社の…>
<パイプラインは町から 離れた場所に 移された>
<現在 グアダラハラの下水管にはモニターが 取り付けられている>
<ガスが たまっていないか常時 測定され 二度と 同様の…>
(剛力)不幸な偶然の 連鎖と→
事実を 隠蔽しようとした責任者たちの行為が→
こうして 被害を
大きくしてしまった。
(ホラン)こういう出来事を
振り返って→
やっぱり 専門家が言ったことって信じちゃいがちですけど→
うのみにしちゃいけないんだよなって いうのは→
いつの時代も そうなんだなと
あらためて 感じましたね。
(設楽)人災だよね。→
こういうの 見るとちゃんと 徹底的にやって…。→
どんなに。
お金だったり いろんな人が→
大変なのかも しれないけど
完全に OKになんないと→
危険だよね。 食べ物だしね。
(日村)そうだね。
(設楽)って 思うね。
(剛力)そうですね。
<この日 結婚式を迎えた
新郎>
<彼には 生まれたときから
ずっと かわいがってくれた→
大好きな おばあちゃんが いた>
<だが…>
<彼女は 2年前から 入院中>
<寝たきりで 病室からは一歩も出られない 状態>
<愛する孫の…>
<ところが…>
<何と 念願 かない→
孫の結婚式に 出席することができたのである>
<いったい どうやって?>
<始まりは 今から 2年前の4月>
<その日 入院中の祖母
嘉子さんを 見舞いに→
紀和さんが
東京から やって来た>
<今から 31年前>
<愛知県 犬山市で 生まれた紀和さんは→
大学を卒業後 上京して 就職>
<3年間 勤めた後→
自ら インターネット関連の
ベンチャー企業を 立ち上げ→
忙しい日々を 送っていた>
<一方 嘉子さんは 当時 90歳>
<胃潰瘍で倒れ
2年間の 闘病生活を送っていた>
<手術後 体調が すぐれず
意識は あるものの→
言葉を発したり 体を動かしたり
することは できない>
<婚約者の 奈々さんだった>
<結婚式が 半年後の 10月に決まり→
入院中の 嘉子さんに
挨拶と 報告に 来たのだ>
(奈々)お話は
ずっと 聞いてました。
紀和さん。 いっつも…。
<世界一の 家族>
<恋人に 自慢するほど→
紀和さんにとって 家族は特別な存在だった>
<中でも 特に
祖母の 嘉子さんは…>
(紀和)うーん。
おいしい。 おばあちゃん。
<大好きな 鍋焼きうどんを