元巡査側は、起訴内容を認めたうえで、事件当時、
心神耗弱状態だったと主張。
責任能力が争点となっています。
きょうの裁判では、
遺族への証人尋問が行われ、
井本さんの妻が、
初めて公の場で心境を述べました。
>>未成年だからといって許され
るものではないと思う。
>>これまでの裁判で、元巡査側
は、
井本さんの指導について、繰り返
し書類の訂正を求められ、
嫌がらせだと思ったことや、
叱責されることで、心神耗弱状態になったと主張。
一方、
井本さんと元巡査の同僚だった巡査は、
井本さんの指導が細かいとは思っ
たが、
理不尽と思ったことはなかったな
どと証言。
この指導について、
現役の警察官でもある井本さんの妻は。
>>夫は理由もなく人を怒る人で
はありません。
大事な書類ばかりなので、
何度も訂正するのは、ごく当たり前だと思います。
>>さらに、
井本さんの4歳の長男と、1歳の次男の最近の様子に話が及ぶと。
>>パパ、どこにいるん?
いつ帰ってくるん?
と言うので、
なんて返したらよいのか分かりません。
葬儀場を見たら、パパと会えると
思っている。
葬儀場に行きたい、
葬儀場に行きたいと言っている様子を見ると、
つらい思いでいっぱいになります。
>>改めて中継でお伝えします。江坂さん、
きょうの元巡査の様子はどんな様
子でしたか。
>>元巡査は、
きょうも終始落ち着いた様子でした。
妻の証言を深くうなずきながら聞
いていまして、証言が終わると、
深々とおじぎをしている様子が印
象的でした。
きょうの論告ですが、検察側は元
巡査に対し、犯行当時、
刑事責任能力はあったと指摘し、
懲役25年を求刑しました。
理由としましては、
犯行状況がやみくもに攻撃するのではなく、背後に移動し、
頭と背中2発的確に撃っていたこ
と、交番出入り口を施錠するなど、
犯行後の行動が合理的であったこ
と、また犯行当時の記憶が鮮明で
あったことから、被告人は精神障
害によって、責任能力が弱まった
状態とはいえないと主張しました。
現在、
法廷では弁護側の最終弁論が行わ
れています。
この裁判は、
今月8日に判決が言い渡される予定です。
以上、大津地裁でした。
>>奥野さん、
ご遺族からすれば、未成年だろう
がなんだろうが、本当に関係ない
ことだと思います。
>>そうですね。
小さなお子様もいらっしゃって、
奥様も警察官をしてらっしゃって、
どれだけこの指導の大切さってい
うのを分かってらっしゃるうえで
なので、やはりもう、
よく分かってらっしゃるだけにたまらない思いっていうのはあると
思いますし、
警察学校で何をちゃんと学んできたんだろうかっていう思いなんか
もしますよね、このニュース聞い
てると。
>>高岡さん、争点は責任能力と
いうことですが。
>>責任能力については今、
江坂君の中継では、
検察側はあるんだという断定です
が、
25年ということの評価なんです
けど、
ご遺族にとって25年であろうが、
奥野さんが言われたように極刑で
あろうが、
これはもう判例は意味をなさないということは、
重々分かったうえで申し上げると、
ほかの殺人事件に比べて思いです。
それは求刑理由の中には入ってい
ない。
警察官だろう、君はということ。
それから銃を使っている。
警察官に銃を持たせるという意味