できるかぎり奥様はたくさん卵を作って、受精卵、全部顕微授精し
ていきます。受精卵がある程度出
来たら、
いいものから順に戻していきまし
ょうと、こういうような流れにな
りますね。
>>顕微授精とは、細いガラス針
の先端に、1匹の精子を入れ、母
体から取り出した卵子に直接注入
するという、高度な治療だ。
>>最初、
全然精子がいなかったという絶望
の中で、
こうやって来られたけども、
もう非常に視野が開けてきました。子どもも持てる可能性が、
ちょっと手助けは必要やけど、
顕微授精という手助けが必要になるけれども、
子どもを持てる可能性は極めて高
いというふうに思っています。
前向きに取り組んでいってもらえ
たらと。
>>最初はもう、どうしようもな
いんだなというふうに落ち込んで
たんですけど、数は少ないですけ
ど、
こう動いているのがいるのが、も
う本当にうれしいですね。
子どもを授かれるように、
頑張っていきたいなというふうに希望が見えてきましたね。
>>無精子症の患者の中には、
小田さんのように精液の中からごく少数の精子が見つかる場合があ
る。
その一方で。
>>本来やったらたくさん出てく
るはずなんやけど、そういうとこ
ろ、探してても、ちょっと全然、
全く一個も認められないと、こういう状況なんですね。
>>広島からクリニックに通う、
能勢ひさとさんと、妻のゆかりさん。
精液検査を何度繰り返しても、精
子は一匹も見当たらない。
>>まさかと思いました。
自分たちにかぎって、それはない
だろうと。
予想外ですね。
あっ、
自分たちは普通に過ごしてて子どもが出来ないんだと。
>>まあショックでしたね。
まさかね、自分が無精子とか言わ
れて、それ聞いたときは、
もうほんまに、
もうぞーんでしたね。
もう諦めなあかんっていう考えが一番大きかったですね。
>>精液の中に存在しない精子。
それでも最先端の治療を行えば、
子どもを授かる可能性はゼロでは
ない。
>>今の状況から考えたら、
絶対、精子回収が不可能というわけではありませんよと。
挑戦権ありという結論です、
今のところね。
次は精巣から精子を取ってくるこ
とが、先ほど言ったように、なん
とかゲットすることができないか
と。
実際に手術をして、中を開けてみ
ないと分からないというのが現状
です。
>>精子を探し出すために、
精巣を切り開く手術を受ける。
子どもが大好きな妻のことを思っ
ての決断だ。
>>まあ、頑張りますよ。
なっ。
>>ねっ。
子どもは欲しいですか?
>>はい、欲しいです。
>>はい。
>>会いたいですよね。
>>会いたいです。
>>危機的な状況に直面する日本
人の精子。
100人に1人とされる無精子症。さらにここ最近は、
精子の数が少ない、
乏精子症や、動きが悪い精子無力症が増加。
WHOによると、自然妊娠のため
には、
精液1ミリリットル中に、
精子が1500万匹以上。
そのうち活発に動く運動精子が、
40%以上あることが望ましいと
されている。
しかし、
最新の研究では日本人男性の実に
4人に1人が、
自然妊娠の基準を下回り、
不妊のリスクを抱えていることが明らかになったのだ。
>>社会的な環境の変化とか、
温度の変化とか、
あるいは社会的なストレスとか、