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2019/02/24(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル「大往生〜わが家で迎える最期〜」[字]

最期は 自宅で過ごしたい。
そう願って
91歳のお年寄りが退院してきました。
はい いくよ。 せ~の。
そして 静かに その時を迎えました。
「運転を停止します」。
多くの人が願う 住み慣れたわが家での死。
しかし 実際に自宅で亡くなる人は
8人に1人にすぎません。
そうした中 患者の最期の願いを
かなえようと奔走する医師がいます。
小堀[外:5C8022286D3BC941C12E9BBC475255DD]一郎医師。
患者と同世代の80歳です。
何気ない言葉を交わしながら
患者の様子を見守ります。
(笑い声)
おじさん! おじさん おじさん!
親しい人たちに囲まれて迎える大往生。
老医師と家族の日々を追いました。
東京近郊のベッドタウン。
埼玉県新座市にある堀ノ内病院です。
39年前の開設当初から→
入院だけでなく 在宅で患者を診ることに力を入れてきました。
在宅専門の医療チームです。
ベテラン医師4人と看護師2人が地域の140人余りの患者を診ています。
小堀[外:5C8022286D3BC941C12E9BBC475255DD]一郎医師。
作家で医師でもあったあの森 [外:5C8022286D3BC941C12E9BBC475255DD]外の孫です。
小堀医師が診ているのは
80歳以上の高齢の患者です。
自分と同世代が相手の


いわば 老老医療です。
訪れたのは 90代の男性の家。
おはようございます。
おはようございます。 お願いします。
変わりないですか?いや 何かね…。
介護をしているのは 69歳の息子です。
おう おはよう。
これ あれだね。 今 あっためてるの?
小寺清一さん 93歳。
自宅で最期まで自由に過ごしたいと
部屋で好きな料理を作って食べています。
小寺さ~ん。
おはようございます。
痛い? そこ。
足が痛いの?
「歩けねえ」って
あなた 立って 電子レンジ…。
小寺さんは 認知症を患い→
必要な薬や検査をかたくなに拒んでいます。
いや してんだよ。
聞こえないんじゃないの?
あなたが 薬を要らないって言って
のまなくなったんだよ。
これはね 足がね
かなり むくんでるから つらいよ。
入院した方がいいね これはね。
いやいや 入院した方がいい。
おっかないって 先生…。
まあ 考えよう。
その前に採血して 殺さないようにするの。


おっかなくないよ。
結局 採血はできませんでした。
小堀医師は 患者本人だけでなく→
介護に当たる家族も診るのが
在宅医療だと考えています。
息子さんですか?
うん。
小堀医師が最も心配している
親子がいました。
末期がんの父親を 全盲の娘が
一人で世話をしているといいます。
よろしくお願いします。
こんにちは。
あっ どうぞ。
失礼します。
じゃあ すいません。
すいません 失礼します。
今日ね…。
何 何?
元気だって言いたいの?
そうだよ。
「そうだよ」って言うけど だけどね…。
父親の千加三さん 84歳。
末期の肺がんを患っています。
介護する一人娘の広美さん。
幼い時 病気で視力を失いました。
広美さんは…
いえいえ でも これは
皆さんのおかげなんです。
千加三さんは 運送会社に勤めながら→

目の見えない広美さんを守り 育ててきました。
8年前 妻のふささんが
脳梗塞で倒れます。
それ以来 千加三さんは→
広美さんと妻の世話を一人で担ってきました。
そして 去年 妻を
この家で みとったあと→
ついに 千加三さんが倒れてしまいます。
末期にまで進行した肺がんでした。
お薬をのむ前は 本当に

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