番組の一部に字幕のついていない部分があります。ご了承ください
酒の一気飲みで、21歳のホスト
が死亡したのは
ホストクラブの責任だとして、
裁判所が賠償を命じました。
2012年8月、
ミナミのホストクラブ「ブラックパール」で働いていた
田中裕也さんが、急性アルコール
中毒で死亡しました。
田中さんの両親は、
「一気飲みを強要し、酔いつぶれたあとも放置していて、
安全配慮をおこたっていた」とし
て、店と、店の責任者らに、
およそ8600万円の損害賠償を
求める訴えを起こしていました。
大阪地裁は判決で、「暴力をふる
って酒を強要し、
放置して死亡させた」と指摘。
店側の責任を認め、
およそ7400万円の賠償を命じ
ました。
まさに店が強要して、
その結果、
亡くなった。
これを裁判所が認めたことがなり
ますが、この判決をどうごらんに
なりますか。
こうやっていっぱい飲むというこ
と自体が仕事になっているところ
があるのかもしれませんが、お店
は相当の注意を尽くさなきゃいけ
ないということ、前例になると思
うんです。
使用者が責任を認められましたか
ら、
今後、ホストクラブとしてやって
いくときに、
会社として
従業員の安全をどう守るかということを
もっと考えてほしいという判決だ
と思います。
奈良県にある薬師寺。
国宝「東塔」は、10年前から解体大修理が行われています。
そして、このたび、創建以来、風
雪に耐え塔を守り続けた「ある物
」が1300年を経て命を受け継
ぎました。
2つ並んだ巨大な金属の造形物。
それを見つめる関係者は、
驚きの表情と、感嘆の声をあげま
した。
この造形物の名前は「水煙」。
水煙は薬師寺・東塔の九輪の上にあります。
炎を模した形は、塔を災難から守
る意味があり、
天人が音楽を奏で、舞を踊ってい
ます。
水煙は今年に新調。
薬師寺・東塔、1300年の歴史の中で、
初めて受け継がれることになった
のです。
「奈良、薬師寺にやってきました。
早朝の厳かで、すがすがしい空気につつまれています。
あちらにあるのが東塔なんですが、
今は完全に建物自体が覆われているんですね」
東塔は白鳳時代から残る建物で、
平成21年から本格的な解体修理が行われています。
東塔のシンボルでもある水煙も、
塔から外されました。
その後、詳細な調査の結果、
水煙は新たに鋳造されることに決定。
薬師寺創建以来、画期的な大事業
となりました。
「おはようございます。
ABCテレビ、キャストの上田と申します。
どうぞよろしくお願い致します」
「薬師寺の加藤です」
「水煙を新調するのは、どういう
意味があるんでしょうか」
今回、白凰の水煙を新調するには
理由がありました。
これは、X線で撮影した水煙の写
真です。
所々に、亀裂や傷んだあとが見え
ます。
「切断されたり歪んでたりして、
そこをつないで、修理でつないでいる姿が
はっきり見えるんですね。
「だからこそ、新しくそれにかわるものを上にあげて、
白鳳の水煙は、下でゆっくり休ん
で頂くと」
水煙の新調にあたっては、平成の
最新の技術が導入され、
4つの厳格な条件が出されました。
材質は古代と同じ成分。
形と大きさは1300年で生じた
歪み・曲がりも含め
全く同じ。
色は顔料などを塗るのではなく自然発色。
穴など痛みの激しい部分は修正す