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2019/03/10(日) 21:00〜21:55 NHKスペシャル「終(つい)の住みかと言うけれど…〜取り残される被災者〜」[字]


被災者の個別の課題に沿って→
生活再建を後押しする この仕組み。
災害ケースマネージメントと呼ばれています。
「チーム王冠」が支援する一人→
仮設住宅に入れなかった佐藤悦一郎さんです。
震災後 体調が悪化して医療費がかさみ
苦しい年金暮らしが続いています。
はい どうぞ。
この日 「チーム王冠」の伊藤さんが連れてきたのは→
ファイナンシャルプランナーです。



家計管理の専門家に 佐藤さんの収支を見直してもらおうというのです。
年金は 2か月で およそ14万円。
電気代などの固定費を差し引くと僅か4,000円しか残りません。
専門家の目で佐藤さんの収支を
細かくチェックすると…。
佐藤さんは支出を抑えるために→
震災でケガをした脚の回復には欠かせないリハビリをやめていたのです。
相談の結果 新聞の購読や→
携帯電話の料金プランなどを見直すことで→
リハビリを再開できるめどが立ちました。
あの ちょっと頑張って…。
頑張ってみましょう。
「チーム王冠」の取り組みは→
専門家の無償協力で
成り立っているのが実情です。
今後 安定した支援体制を
どう築いていくか→
伊藤さんは 課題を感じています。
災害ケースマネージメントという手法は→
いわば オーダーメードの支援を
行うものです。
被災者の抱える問題が多様化する中で→
その重要性は増していると言えるでしょう。
ただ オーダーメードである分
手間暇もかかります。
ボランティアや専門家に任せるだけでは→
持続可能な仕組みとして機能していくのは難しいのです。
こうした中で
災害ケースマネージメントを→
制度化した自治体があります。

3年前に震度6弱の地震が起きた鳥取県では→
1万5,000棟に被害が出ました。
去年3月から県が主導して→
災害ケースマネージメントを
実践しています。
自治体や ボランティア団体
福祉などの専門家が集まり→
県が持つ被災者の情報をもとに→
一人一人の課題について解決策を探ります。
その上で 専門家を被災者の家に派遣。
必要な経費は 県が負担します。
県が主体となって
継続して支援にあたることで→
被災者の生活再建を目指しています。
慣れ親しんだ暮らしを奪われ決して望んだわけではない場所を→
あるいは
大きく変わり果ててしまった我が家を→
終の住みかとせざるをえない人たち。
そうした人たちを未曽有の規模で生み出したのが→
東日本大震災です。
規模が大きすぎたから 全てに支援の手が回らないのは しかたないというのは→
逃げの理屈にしかなりません。
被災した膨大な数の人たちその それぞれに人生があります。
貴重な人生の終盤は
誰であっても尊重される社会でありたい。
震災からの8年という年月は→
その理想を捨てずに持ち続けることの覚悟を→
私たちに
問いかけているのではないでしょうか。
♪♪~

2019/03/10(日) 21:00〜21:55
NHK総合1・大阪
NHKスペシャル「終(つい)の住みかと言うけれど…〜取り残される被災者〜」[字]

震災から8年経っても壊れたままの家に住む「在宅被災者」。災害公営住宅で深刻化する孤独死。原発事故の避難者に襲いかかる喪失感。「終の住みか」を巡る被災者の実態。

詳細情報
番組内容
東北の被災地では災害公営住宅がほぼ全て完成し、「終の住まい」の再建は順調に進んでいる。その一方で復興から取り残される被災者が続出していることが明らかになってきた。今も壊れたままの家に住み続ける「在宅被災者」。災害公営住宅で急増する「孤独死」。原発事故が起きた福島では故郷に戻るかどうか決断を迫られる中、避難者は深い喪失感に襲われている。「終の住みか」を巡る被災者の知られざる実態と支援の最前線をルポ。
出演者
【キャスター】大越健介,【語り】久保田祐佳


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 報道特番

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