原付きスクーターと乗用車が衝突。
スクーターを運転していた
仲澤勝美さん、５０歳が
全身を強く打ち死亡した。
事故直前の午後６時ごろ妻の知枝さんの携帯電話に
今から帰るという
夫からのメッセージが…。
≫しかし
その日は３０分過ぎても
夫は帰ってこなかった。
すると、そのとき…。
≫夫に何かあったのでは？
心配になった知枝さんは車で捜しに出る。
その途中、大破した
夫のスクーターが路上に。
≫すぐに病院に駆けつけたが
すでに、夫は息絶えていた。
≫子煩悩だったという仲澤さん。
休みの日は家族でよく出かけていたという。
これは２１年前
海水浴に行ったときの映像。
そこには優しい父の声が。
≫去年１０月には長女に２人目の子どもが誕生。
仲澤さんは
とても喜んでいたという。
≫事故が起きたのは
その３か月後のことだった。
事故の２時間後
病院でぼうぜんとする家族に
警察官は、こう説明したという。
≫そのとき、警察官は
４６歳の女性が運転する乗用車が
大通りを直進。
青信号で交差点に入ったとき
対向車線を走ってきた
仲澤さんの原付きスクーターが
急に右折したために
起きた事故だと説明。
乗用車を運転していた女性もそう証言したという。
しかし、家族は
納得できなかった。
≫仲澤さんは家族に
大通りではなく、裏道を通っていると話していたという。
現場の交差点を
横切ることはあっても
右折するとは
考えられなかったのだ。
父は右折していないのではと
訴える家族に、警察官は…。
≫仲澤さんの無理な右折が原因。
警察の捜査は乗用車の運転手の証言をもとに
進んでいた。
果たして、真相は？
警察が、仲澤さんが走っていたと
説明したルートを
実際に走ってみると…。
山口≫この信号ですね。
当初、警察は
仲澤さんがバイクで
ここを右折したというふうに
発表していました。
しかし来ると分かるんですが
橋脚がかなり大きくて
向こう側から来る車は
全く見えません。
相当慎重にいかないと
右折できないことが分かります。
≫仲澤さんは
本当に右折したのか？
真実を追究する
家族の闘いが始まった。
≫子どもたちは
すぐにチラシを作り
毎日のように現場に通い
必死に事故の目撃者を探した。
≫更に、インターネットの
交流サイトを使って
情報を求めた。
すると、現場近くに住む
仲澤さんの知り合いだという
女性から連絡が…。
≫慎重だった仲澤さんが
この危険な交差点を右折するはずがないという。
しかも…。
≫仲澤さんは安全第一だった。
女性は、警察にも
そう証言したという。
すると、事故から９日後
家族の執念が報われるときが。
山口≫１月３１日、警察は
乗用車を運転していた女を
自動車運転処罰法違反の疑いで
逮捕したんです。
≫警察は当初、仲澤さんが
大通りを急に右折したため
事故が起きたとしていたが
現場周辺の防犯カメラや目撃情報などから
乗用車を運転していた
４６歳の女が
赤信号を無視して交差点に進入。