考えてみたいと思います。
スタジオには東京大学
総合防災情報研究センターの
関谷直也准教授に
お越しいただきました。
よろしくお願いします。
この後ろのパネルを見ていただきたいんですが
今回は、すぐに
全員避難を意味します
警戒レベル4が発令されました。
調べてみますと鹿児島県と宮崎県では一時
最大でおよそ110万人に
避難指示が出されたんですが
避難所に避難した人の数は
鹿児島で4836人
宮崎で1465人でした。
関谷さん、この数字この状況を
どう受け止められるのか
その辺りの意見を
伺いたいんですが。
関谷≫もちろん、避難所に避難するというのも
重要なんですが
あくまでも水害の避難ですからまず水害から難を逃れる。
つまり、土砂災害の危険性が
ある場所の人はそこから離れる。
川の近くにいる人、また
浸水する可能性のある
土地が低いところに
住んでいる方は
離れるということが
難を避ける、避難をするうえで
一番大事な行動になります。
ですので、全員避難というのは
100万人全員が
全員避難してくださいという意味ではなく、100万人の中で
危険な場所にいる人が
全員、避難してくださいという
意味ですので
必ずしも避難所に行ったか行かないかではなくて
本当に身を守る行動を取れたかが
ポイントになると思います。
渡辺≫気象庁も
私たちメディアも命を守る行動を
取ってくださいと
すぐに避難してくださいと
昨日、おととい随分
呼びかけをしたんですけれども
その情報を受け取る側の立場に
立ったときに何が必要なのか。
どういうことを
考えておかなければ
いけないんでしょう。
関谷≫まず、地震と違って水害ですので
自分のいる場所が水害に対する
リスク、どういうふうに
危ない場所なのかというのを
知るということが
一番大事です。
土砂災害だったら土砂災害警戒区域の近くに
自分の家があるのか。
また、河川が氾濫する場所に自分の家があるのかどうか
また、自分がいるところが
そういう危険な場所かどうか
まず知ることが一番大事です。
渡辺≫例えば、裏山がすぐ迫っていて
土砂崩れなどの
危険があるというような
普段、生活していれば
どういうことが起こったときに
どういうことが
想定できるのかということ
これはやっぱり、事前に相当
家族とか、住んでいながら
事前に知っておく必要が
ありそうですね。
関谷≫我々は普段
慣れてしまっているので
例えば
そういう場所に住んでいても
いざ裏山が危険なのかどうか
あまり意識しないまま
住んでいるわけですね。
川の近くでも、本当にあふれて
大災害になるかなんてことを
普段、意識して
住んでいるわけではないと
思うんです。
なので、そういう
危険性があるかないかというのを
自治体が出している
ハザードマップを
きちんと確認して
そこは自分で判断するのではなく
ちゃんとデータがあるので
それらを見てどういうタイミングで
逃げればいいかを考えて
まずは自分の住んでいる場所の安全性、危険性を
把握していただくというのが
大事だと思います。
渡辺≫昨日辺りから