かつては屋根のある東京ドームの試合でも
観戦に来るお客さんの安全を
考慮して
中止が判断されたことも。
また、去年台風24号直撃の際には
JR東日本が
首都圏の在来線をストップさせる
計画運休を実施しました。
そして、今日も…。
眞方≫東京ゲートブリッジ。
今、雷注意報が出ていまして
歩道が利用できない状況と
なっています。
≫最新技術で
水面が穏やかな競技場とは
対照的に
会場につながる主要道路の
東京ゲートブリッジは
歩行者を通行規制していました。
山口≫4年に一度
そしておよそ2週間繰り広げられる
オリンピックなんですが
仮にこのときに
今日のように
台風とか熱帯低気圧が来たら
一体、どうなってしまうのか。
そこを考えていこうと思います。
ゲストの方に
お越しいただきました。
東京オリンピックの招致にも
携わりました
元東京都職員の
鈴木知幸さんです。
どうぞよろしくお願いします。
鈴木≫よろしくお願いします。
山口≫鈴木さんは
オリンピックの運営ですとか
それから様々なご研究をされて
オリンピックの精神にも
詳しいわけですが
まず、そもそもオリンピックの日程を組むときに
こういう台風とか荒天について
検討したりしているものなんでしょうか。
鈴木≫やはり
IFという国際競技団体は
特に屋外の競技については
そういうことも検討に入れて予定を作ります。
山口≫そうすると
台風が来るとか
そういうことの想定は
しているんですか?
鈴木≫想定にも
入れていなければいけないし
それはIOCの意向を反映して
やりなさいと
言われていますので。
山口≫そうすると例えば過去にも天気が荒れて
スケジュールが
狂ってしまったっていうことって
あったのかなと思うんですが
どうですか?
鈴木≫結構、調べてみたんですが
実際に競技が途中で中断したというのは
特に冬の競技なんかでも
あるんですけど
第1回のアテネ大会で
悪天候でヨット競技が
できなくなってしまったことが
ありました。
山口≫悪天候の場合は
どういうことになるんですか?
鈴木≫これはIOCが
国際競技団体
通称・IFといっていますが
IFにこの基準を作りなさいと
命じているんですね。
その考え方として
オリンピック憲章に基づいて
きちんと考え方を作っておきなさいということを
命じています。
山口≫ただ実際に悪天候になると順延となるんですか?
鈴木≫期限が決められています。
閉会式を超えてまで競技をするわけにはいきません。
ただ、開会式の前には
例えば一部、サッカーなんかは
予選を始めますので
それはいいんですけれども
競技場の変更というのは
そのほかにも色々なデメリットが生まれますから
基本的には屋外の種目は
できるだけ前のほうに設定して
日程余裕を作っておくことは
必要です。
山口≫例えば最終日に
男子マラソンがありますね。
このときに台風が来たら
どうなっちゃうんですか?
鈴木≫これはすでに組織委員会が
昨年、そういうことが
想定される場合には