うわ~ すごいキバ!
さっすが…
でも…→
うわっ! もっと すごいキバ!
もっともっと すごいキバ!
今は絶滅した
サーベルタイガーの仲間たちです。
つい1万年ほど前まで→
最強のハンターとして地上に君臨していた ネコ科の動物です。
ライオンの祖先かって?
いえいえ 違います。
同じ時代を生きていた
強力なライバル。
実はライオンたち サーベルタイガーとの
生存競争の中で→
さまざまな習性を身につけてきたとも
考えられているんです。
たとえば 夜 集団で行う狩りも→
その一つかもしれません。
大型ネコ科動物「ビッグキャット」。
繁栄の秘密に迫るスペシャル。
今回は その歴史を語る上で欠かせない
最強ライバル サーベルタイガーを…
ライバルたちとの
果てしなき闘いに迫ります。
♪♪~
まずは サーベルタイガーが暮らしていた 200万年前の世界に→
タイムトラベルしてみましょう。
マンモスをはじめとする大型草食動物が地上を かっ歩していた時代です。
こちらが サーベルタイガー。
獲物を狙っています。
大きな体と 長いキバを武器に
獲物を捕らえていたはずです。
ちなみに「サーベルタイガー」と呼ばれる
ネコ科動物は 1種類ではありません。
最も有名なのが スミロドン。
長~いキバが特徴です。
長さは24センチ。
獲物の のど元に突き刺したり→
ナイフのように肉を切り裂いたりするのに
使っていたと考えられています。
南北アメリカ大陸の覇者として
およそ1万年前まで生きていました。
一方 こちらは ホモテリウム。
キバは比較的短く→
アフリカ大陸からアメリカ大陸まで
世界中に生息していました。
こうしたサーベルタイガーの多くは
主に マンモスなど→
動きの遅い大型の草食動物を
狩っていたと考えられています。
鋭いキバと 強じんな肉体を武器に→
数百万年もの間地上を支配し続けたサーベルタイガー。
当時の まさに「百獣の王」でした。
ところがサーベルタイガーはその後 絶滅の運命をたどります。
一方 同じネコ科でありながら
現代まで生き残ったのが→
今回の主人公 ビッグキャットです。
現代のアフリカには 数多くのビッグキャットたちが暮らしています。
中でも その代表格が…。
そう ライオン。
群れで行動し ネコ科動物の中で
最も社会性が強いと言われています。
大人も子どもも 一塊になって ゴロゴロ。
仲間とのスキンシップを欠かしません。
絆の強いライオンならではの特徴です。
狩りも子育ても 群れのメンバーが力を合わせて行います。
こうしたライオンの習性が
サーベルタイガーと→
切っても切れない関係に
あるというんです。
最新の研究をもとに
当時の暮らしを再現してみましょう。
獲物を捕らえたライオンの群れです。
そこに近づいてきたのはサーベルタイガーの一種…
単独行動だったと考えられています。
ライオンの獲物を奪おうとしているんです。
あっ!
ライオンが追い払います。
しかし 長いキバのメガンテレオン。
簡単には引き下がりません。
逃げ出したのは…。
メガンテレオン。
ライオンたちは
こうしたピンチをしのぐのに→
群れの力を役立てていたはずです。
メガンテレオンはサーベルタイガーの中でも→
まだ小柄なため こうして追い払うことも
できたでしょう。
しかし そうはいかない相手もいます。
より大型のサーベルタイガー…
体長は およそ2メートル。
長い首と 力強い前足を持っていました。
しかも 群れで行動していたようです。
獲物はマンモスなど 動きの遅い大型草食動物。
集団で獲物に飛びついて
力づくで倒していたんです。
ホモテリウムの化石から
目と脳の構造を分析した結果→
このような狩りは 昼間に行われていたと