こんにちは。
おお~。
そういう感じですね。
すごいでしょ。
(岡本)そうですよね。ええ。
(笑い声)
そうですね。
あちらが…
すごいね やっぱり。
ここは 旧皇族の朝香宮鳩彦王と
允子妃が住んでいた豪邸。
敷地は なんと1万坪以上。
現在は 東京都の美術館になっています。
86年前 贅の限りを尽くして
建てられた邸宅が→
外装も内装も ほぼそのままの形で
残されているんです。
おはようございます。
おはようございます。
おはようございます。 どうも。
この美術館の学芸員 板谷敏弘さん。
豪邸の魅力を知り尽くした
エキスパートです。
ご案内いたします。
アハハハ そうですね。
あっ そうですか。
(板谷)それを ここ建てた時に…
ちょっと… ちょっと驚きますよね。
そうなんです。
洋館と思って パッと見たら
これが両側にいるわけですからね。
そうです はい。
失礼します。
これも すごいですよね。
そうですね。
これ ルネ・ラリックという人の
ガラスレリーフですね。
あっ これ
ガラスが浮き出すように…。
(板谷)そうですね。
はい。 しかも これ…
あぁ~ 特注。 特注ですよね。
はい。
すごいね。
さあ いよいよ中へ。
おぉ~。
おぉ~。
ここが 入って最初の部屋になります。
う~ん。
(板谷)ここ 大広間といいまして→
昔は お客さんが来た時にですねここで…
まあ ここの建物全体がですね…
「アール・デコ」とは20世紀初めにパリで生まれた→
幾何学的なデザインの装飾様式です。
パリに留学していた朝香宮は→
当時最先端のデザインを
いち早く自宅に取り入れました。
ここでは そんなアール・デコを
昭和初期に実現させた→
スゴ技も見られます。
おぉ~ まあ…。
実は この建物に来て…
どんな人たちだと思いますか?
何ですか?
ほぉ~。
ここで職人さんが うなるのはですね
実は 天井なんですよ。
この 真っ白な天井ですか?
(板谷)はい。
そうです。
さすが!
ここは…
出してますよね。
(板谷)そうなんです。 重力でね。
そうですか。お好きですか。
好きで…
職人が。 壁でも難しいですよね。
やっぱり 滑らかに塗るっていうのが。
難しいのよ。
あらゆる所に
高級な素材と 斬新なデザイン→
そして職人の技が生きている
まさに贅を尽くした豪邸です。
これは 朝香宮邸ができた翌年の映像。
庭園の池で 桶を使って遊んでいる家族の様子が残されています。
お庭には ほら! シロクジャクの姿も。
しかし この優雅に暮らす邸宅が失われる危機が訪れます。
戦後 それまで皇族に認められていた
税金の免除が→
GHQによって廃止されます。
朝香宮に課せられた税金はなんと全財産の79%。
豪邸を持ち続けられる状況では
なくなってしまいました。
それでも この建物が 今も残る理由。
そこにはある有名人の存在があったんです。
えっ これは… 書斎ですか?
はい そうです。
戦後一番活躍したっつったら…
はい そのとおりです。おぉ~。
これ…