近くに カラスがいました。
カラスが少しずつ間合いを詰めます。
その時です。 春子は激しく応戦！
なんとか追い払いました。
しかし取材班は ある異変に気付きました。
春子が守ったヒナは５羽。
この時 別の場所でリン子が連れていたヒナは３羽。
合わせて８羽です。
巣立って３日で 半分以上のヒナが姿を消したことになります。
カラスに襲われたのか
迷子になったのか。
数を激減させる
何らかの出来事があったのです。
それから２日後。
よく見ると 小川で 春子とリン子が一緒にヒナを連れて泳いでいます。
カラスも ２羽の母親を前にすると
なかなか手出しができないようです。
食事に夢中なヒナたちを
春子とリン子が共にガード。
天敵に絶えず狙われているので ヒナを
一緒に見守るようにしたのでしょうか。
道路を横断。
春子が先頭 リン子が最後尾です。
オシドリの母２羽の こうした行動が
確認されたのは 初めてです。
生き残ったヒナを守りたい。
このころから 春子とリン子は 一緒にヒナたちを見守るようになりました。
２週間後。
巣立ち直後の試練を乗り越えた８羽のヒナは みんな無事です。
体も ずいぶん大きくなりました。
大きなミミズを発見！
食べられるかな？
すご～い。
お見事！
池ではヒナたちだけで追いかけっこです。
水浴びもダイナミック！
夕方。
迎えに来た春子とリン子に連れられ
ねぐらへと急ぎます。
池の真ん中 スイレンの上です。
おや 一斉に立ち上がりました。
岸のほうに
ヒナを狙う何かがいるようです。
春子が飛びました。
リン子も続きます。
春子とリン子は二手に分かれます。
手分けして それぞれが安全を確認します。
異変を察知して７分後
天敵は すでに去ったようです。
この池の周りには
ネコなど複数の肉食動物がいます。
春子とリン子は
協力してヒナを守ったんです。
春子が ハルニレの木に巣を構えてから→
２か月以上がたちました。
♪♪～
ヒナの体の大きさは春子やリン子と ほとんど変わりません。
♪♪～
ヒナは 南の越冬地への渡りに備えてもう飛行訓練を始めています。
♪♪～
悲劇を乗り越え 残されたヒナを見事に育て上げた→
春子とリン子。
♪♪～
オシドリ母さんは 札幌の街で→
小さな命を懸命につないでいたのです。
♪♪～
♪♪～
（ツノミン）鮭子ちゃんと
シャケ美ちゃんで～す。
どうも～。
（マヌ子ママ）まあ 私 シャケ大好き。
ちょっと おひとつ。
ひと切れ もらおうとしない！
へえ これから合コンなんだ。
そう 私たちメスを巡ってオスが恋のバトルを繰り広げるの。
でも中には
信じられないオスもいてさ→
ケンカに負けたのに メスに変装してまで
カップリングしようとするのよ。
（マヌ子ママ）マジで？
まったく油断も隙もありゃしないわ。
うっそ～ マジで？
もうやだ 信じられない。 なによ それ～。
シャケ美 あんた まさか…。
どうも シャケ男です。（鮭子）いや いまさら いい顔されても…。
2020/01/26(日) 19:30〜20:00
ＮＨＫ総合１・鹿児島
ダーウィンが来た！「オシドリ母さん 街の緑に生きる」[解][字]
舞台は北海道大学のキャンパス。森に比べて人目につきやすい場所で、オシドリのお母さんが２０羽以上のヒナを連れ歩く姿を目撃。いったいどうやって子育てしているの！？
詳細情報
番組内容
北海道・札幌の街なかで近年、野生のオシドリが子育てするようになった。巣に最適なウロのある大木や、ヒナを育てる場となる池などの水辺が多いのだ。母鳥がかわいらしいヒナをたくさん連れ歩く「行進」は、市民の間でも大人気。春から夏にかけて、大学のキャンパスで子育てをする１羽の母鳥に大密着すると、カラスの攻撃など都会ならではの試練に、「ママ友」と協力して対抗する驚きの「新事実」が見えてきた。歌：ＭＩＳＩＡ
出演者
【語り】井上二郎，龍田直樹，豊嶋真千子，山田孝之，水瀬いのり
ジャンル :
ドキュメンタリー／教養 – 自然・動物・環境
趣味／教育 – 旅・釣り・アウトドア